ゴリゴリ施術で見えたセルライト解消のヒント
女性の悩みの1つとしてよく耳にするものにセルライトがありますが、美容の観点から考えた場合、加齢と共に出現するシミやシワとは違い
「20代など割と若年から出現する。」
「男性にはほぼみられない。」
という他にはない特徴がセルライトにはあります。
10年以上パーソナルトレーナーとしてクライアントさんの美尻美脚を担当してきて、7年以上海水温熱療法を施してきましたが、どんなに徹底した食事制限や運動を行っても、海水温熱療法で血液などの流れをよくしても、完全にセルライトが無くなることはありませんでした。
運動などでセルライトがとれるという謳い文句はよくみかけますが、長年クライアントさんのセルライトをみてきた私としては、セルライトはそんな容易に改善できるような簡単なものではないという考えがしっかりと根付いていました。
セルライトの解消のヒント「ゴリゴリ施術」
そんな考えのなか細胞セラピー(ゴリゴリ施術)でクライアントさんの細胞癒着をせっせと取っていると、自他共に認めるレベルでセルライトがなくなっていくという事案が頻発してしまいました。(※ 細胞セラピーをした全員がセルライトがなくなる訳ではありません。とれる方に関しても完全になくなる訳ではありません。セルライトがとれる方とそうでない方の属性の違いを只今検証中です。)
そもそもセルライトというものの存在がイマイチ理解出来ていなかったので、今回の事案を検証すべく改めてセルライトに関する書籍を色々調べてみましたがセルライト除去に関する決定的な情報はなく、体操やマッサージでセルライトを改善するといういわゆる一般的によく聞く話ばかり。
それでもセルライトが取れやすい方とそうでない方の属性を判断をする為にも、ネットや論文等である程度突っ込んだ情報を収拾することに。情報量は多くはなかったのですが、興味深い項目がいくつかピック出来たので以下に紹介してみます。
セルライトの特徴調べ
- セルライト発生は不可避で、女性の胸の膨らみと同じ第二次性徴のひとつである。
- セルライトは白人女性によくみられ、セルライトの出現にはエストロゲンといわれる女性ホルモンが大きく関与している。
- セルライトは臀部・大腿部・腹部に出現しやすく、妊娠や授乳に必要なエネルギー貯蔵庫に有益な産物となっている。
- 生理学的・ 解剖学的な要素が複雑に絡み合っていることから、どんな治療や製品を使用してもセルライトの見た目を完全に消すことは不可能である。
- セルライトは皮膚の脂肪と下層の繊維隔膜の隙間にある結合組織の問題で、これによりくぼみや凸凹ができる。
- セルライトは水分・老廃物・毒素・脂肪が結びついたものと定義でき、運動をしても消失することの出来ない一種の感染症ともいえる産物である。
- セルライトは変性した贅肉で血液や体液よりもむしろ尿に似た成分構成になっている。
- セルライトは炎症状態の脂肪の沈着物である。
- 加齢とともに薄くなってきたりハリがなくなってきた皮膚の方がセルライトは目立ちやすい。
上記を鑑みるとセルライトは老廃物や毒素と脂肪が結びついたものであるという一般的な側面もありますが、出産を司る女性の生理学上必要不可欠なモノである可能性もあるといえます。
これまでセルライトは前者の老廃物や毒素・脂肪というイメージが強かったのですが、後者の女性特有の生理学的に必要不可欠なものという情報に触れたことで男性にセルライトが無いという事実に妙に合点がいき納得できます。
後者が真実であれば美容外科でセルライトを吸引したり切除したりということは間違いなく行わない方がいいですし、セルライトが女性の胸の膨らみと同様に決して恥ずべきものではなく当たり前の価値観になっていけば悩む必要などはなくなるでしょう。
とはいえ、セルライトを気にしてネット検索される女性が月間何十万人もいらっしゃるという事実があるので、上記の情報と細胞セラピー施術メカニズムの観点から、セルライトが減少したり目立たなくなる根拠を考察してみたいと思います。
セルライトが減少する根拠を考える
知り合いの美容外科医師に話を伺ったのと、ネット検索の情報程度ですが、若年性セルライトに関する情報はほぼ皆無でしたので、セルライトは生殖機能の大きな変化が起こる18歳から40歳代前半頃に発生し、17歳以前にセルライトが発生することは殆ど無いという仮説が成り立ちます。(一般的に18歳から45歳迄がエストロゲンの分泌が高い位置で安定するといわれているので、上記情報のセルライト出現はエストロゲンが関与している可能性が高いといえます。)
20代の女性にもセルライトはみられますが、30代以降で年齢を重ねるごとにセルライトが顕著にみられることから加齢によりセルライトが出現する可能性も多分にあります。
ただ、男性のセルライトをこれまでみたことがないことを踏まえると、やはりセルライトは女性特有なもので、エストロゲンの関与により出現して加齢と共に目立ちやすくなるというのが1番しっくりきます。(エストロゲンとは・・・主に女性の卵巣から分泌される重要なホルモンで、エストロゲンは女性の性成熟や生殖機能、さらには全身の健康に関わる多くの役割を果たします。)
エストロゲンについてはこちらのサイトで詳しい解説があります。
厚生労働省運営サイト:女性はライフステージごとに女性ホルモンが大きく影響する?!
この仮説が真実だとしたら、「セルライトは女性に必要不可欠なものなので排除しては駄目なモノですが、美の観点からみると現実問題目立たない方が良しとされる世の中なので、極力目立たない様にする。」ということが1番いいことなのかもしれません。
ゴリゴリ施術で紐解くセルライト減少
細胞セラピーでセルライトが減少した理由を紐解くならば、細胞同士の癒着がなくなることによって、血液をはじめとした諸々の流れの改善が起こり、セルライトに結合している水分・老廃物・毒素などが流されることによって、セルライトの体積が減り目立たなくなったり減少したりしているということが起きているのだと思います。(若しくはセルライトを狙ってツールをあてていなくても、勝手にセルライトにアプローチ出来ていて癒着が剥がれるのと同じようにセルライトから老廃物等が剥がれている可能性もあります。)
細胞セラピーで実際にセルライトが減少した方がいらっしゃることを踏まえれば「流す」ということが可能な施術であれば、細胞セラピーと同じようにセルライトが減少したり目立ちにくくなる可能性は大いにある筈です。
ただ、運動やストレッチやマッサージなどでセルライトが完全に取れるのはみたことがないですし、これまで他でも聞いたことがないので、ちょっとやそっとの刺激や流れではセルライトが目立たなくなるところまではいかないとも感じています。(無理に大きな刺激を与えると結合組織などがダメージを負うこともありますので、ご自身でセルライトにアプローチする場合はくれぐれも気をつけてください。)
まとめ
セルライトが取れやすい方とそうでない方の検証は今回の調べでははっきりと断定出来ませんが、
- エストロゲン分泌の大小
- 細胞癒着の大小
- 瘀血の有無(血液の流れ易さ)
等々様々な要因が重なり合って個人差がでる様に感じています。まだまだセルライトは未知な部分が多いですがこれからも検証し続けていきたいと思います。