ストレス性蕁麻疹における海水温熱療法

年齢：20代

性別：女性

職業：保育士

特徴：ストレスによる蕁麻疹症状

経緯

来店の3年前より蕁麻疹がではじめ、特に7月～9月の暑い時期に全身に蕁麻疹症状が起きる。酷い時には肌トラブルとして、手足を中心に水疱が出来る程。

皮膚科を受診し処方された薬をいくつ試しても改善がみられず、お母様の紹介により来店。

初見時が2月ということもあり水疱はみられなかったが、手足を中心に多少の蕁麻疹症状が認められた。

基礎疾患も特に無く、自覚症状として冷えはあり、平熱が36.4度と若干の体温の低さが認められるが、年齢的にもそこまでの免疫力低下はみられない。PMS等もないので深部冷えもそこまで深刻なものでは無さそう。

蕁麻疹は仕事を始めてから出始め、対人関係に難があるためストレスを強く感じているとのこと。食生活は仕事を始める前と変わりないということだったが、寝つきや寝起きが以前より悪化している為、ストレスによる睡眠の質の低下によって免疫系が多少ダメージを受けていると判定した。

細菌による蕁麻疹の可能性もあるが、ストレス性の可能性が高いため、脳への熱入れと、免疫系の大部分を司る腸への熱入れを中心に、患部を含めた全身の温熱療法を行っていく。

海水温熱療法の基本的な流れで全身を50分間温めていく。脳へのアプローチを高めるため、目にひまし油を点眼してから施術する。

初回の施術で、脾臓・腸・子宮・骨盤のはね返りが強くみられ、背中の熱入れも思う様に熱が入っていかない為、身体の状態は低下していることがみられたが、本人に自覚症状が無いため、健康と不健康のバロメーターを一致出来るまで（ある程度健康な状態を取り戻すため。）週に1回の施術を2～3ヶ月実施する。

身体の状態が低下しており、前述した様に、免疫や冷えに関わる箇所の機能低下がみられた。腸などを主とする内臓と脳に熱をしっかりいれることで、改善がみられそうな状況。

根幹の冷えがなかなか取れない印象。睡眠の質が向上してきたからか、1カ月前に感じていた変な眠気は無くなってきたとのこと。本人の感覚では、1カ月前より回復度は35％とのこと。

施術何回かに1度は良い時もあるが、頭（ストレス）と骨盤（冷え）のはね返りが大きい。夜更かしでDVDを観ているためか目のはね返りも強く、頭に何かが籠っている感覚がある。

3ヶ月目に入ると、全体的に熱入りが満遍なく良好になり、本人的にもカラダの感覚が随分よくなったとのこと。

初回に見受けられた蕁麻疹もすべて無くなり、ある程度健康なカラダに戻ったので、夏に向けて心配なら月1回の施術でメンテナンスをしていくことを提案し、これ以降月1回のメンテナンスを実施。

初回来店時以降3回の夏を経過したが、蕁麻疹や水疱などの症状はまったくでなくなった。稀にストレス等で体調が悪化すことがあるが、その際は続けて1～2回程施術をすると直ぐに回復する様になった。

今のところ1カ月に1回の施術を行っていれば、蕁麻疹や水疱が再発する可能性は低いとみている。