ストレス性不眠における海水温熱療法
年齢:50代
性別:男性
職業:経営者
特徴:ストレスによる慢性不眠症状
経緯
経営者にありがちなストレスにより、ここ数年ずっと不眠症状が続いており、酵素風呂や温泉療法など色んなことを試してきたが、思うような改善がみられず、睡眠導入剤を服用していた。
不眠改善の為に妹さんの紹介で、海水温熱療法を受ける為に来店。
海水温熱士としての初見
不眠による自覚症状として、むくみ・疲労感・倦怠感・目の疲れ・肩こりを感じておられ、慢性的な疲労感もさることながら、寝れないことで更なるストレスになっているとのこと。
不眠での各症状によってカラダの体液等の循環が悪くなっているせいか、肌ツヤなどが低下しどんよりした感じが見受けられた。各流れの滞留、循環の悪さが認められる。
温熱の方針
ストレスが主原因だと思われるので、頭への熱入れを主としつつも、全体的な滞留改善の為に全身にしっかりと熱をいれていくことを基本方針とする。
施術内容
海水温熱療法の基本的な流れで全身を45分間温めていく。レジャースポーツをたくさんされていたり、別の施術で熱さに耐性がある様なので、限界ギリギリまで熱入れを実施した。脳へのアプローチを高めるため、目にひまし油を点眼してから施術する。
施術回数・頻度・期間
出来る時に出来るだけ詰めたいということで、頻度や期間は特に設定せずに、来れる時に来て下さいというスタンスで施術を開始した。
施術後の経過
1月19日(初回)
腸と脾臓と目のはね返りが酷く、免疫力低下と脳のこもりが顕著だった。熱のはね返りに関しては本人もかなり自覚されており、出来る範囲でしっかりと熱入れを行った。
2月1日(2回目)
風邪をひいて扁桃腺が多少腫れているとのこと。腸と脾臓は前回に引き続き状態が悪く、特に目と後頭部のはね返りが凄い。良い意味で反応している様に感じた。
2月2日(3回目)
時間が出来たとのことで2日連続での来店。目の熱さは左目が解消し、右目の熱さのみになった。後頭部のはね返りも半分くらいに減少。前回の施術後帰宅してから、かなり長めのおならが出たとのこと。それによりお腹がベルト1つ分細くなった。腸内環境が多少改善傾向にあるとみられた。
2月4日(4回目)
初めての施術に比べると脾臓がかなり改善したので、免疫系は多少向上した様に感じるが、先日からの風邪症状によるだるさがある。この回から肝臓の違和感が顕著になってきており、熱くならず冷たい感覚が出始めた。(細胞の回復が滞っている時などに起きる現象。)
2月8日(5回目)
目の熱さが左目に代わった。頭のはね返りは随分少なくなっており、本人も多少の頭の軽さは実感されていたが、前日にファミレスに行ったことで(添加物の多い食べ物を食べた。)腸の状態がかなり悪くなっていた。本人自覚。
2月28日(6回目)
少し空いたが体調は以前よりずいぶんよくなったとのこと。睡眠の質も以前より良くなったそう。
この頃から施術後のスッキリ感がでてきたので、ある程度熱が細胞まで届くようになったことが見受けられた。ただ、脳と肝臓の反応が冷たい感じがあるので、ストレスとデトックスに難がありそう。
3月7日(7回目)
この日から施術中に熱がカラダの深部に入っていくのが理解できたとのことで、施術後のスッキリ感もしっかりとでてきたとのこと。胃腸の状態も以前よりいい感じになったとのこと。
3月15日(8回目)
全体的な熱のはね返りが少なくなっており、脳や肝臓の違和感もほとんどなくなってきた。本人的にも我慢できる熱さへと変わってきたとのこと。体調も良くなってきており、睡眠も以前よりは寝られるようになったとのことで、一定の健康状態になったと判断し、以降はメンテナンス程度で気がついたら施術を受けにきてもらうようにした。
最終の温熱施術から2か月後に来店されたが、全体的に熱の入りも安定しており、2カ月前よりむしろ良くなっている感じだった。数カ月に1回施術を受ければある程度の状態はキープできそうだ。