男性の更年期障害における海水温熱療法
年齢:50代
性別:男性
職業:税理士
特徴:男性更年期障害による各カラダ機能の低下
経緯
多忙や生活習慣やストレスによって全体的なカラダの不調を感じられ、活力を持って仕事やプライベートに打ち込みたいということで来店。
海水温熱士としての初見
初見では普通に元気そうという印象。特に体調が悪い様な雰囲気もなく、あまり悩みのある感じにもみえなかった。
温熱の方針
男性更年期障害は初めての症例だったが、自然治癒力や免疫力は低下している筈なので、全体的な熱入れに加えて深部内臓群の熱入れを特に意識しながら施術を行っていく。
施術内容
海水温熱療法の基本的な流れで全身を50分間温めていく。深部内臓群の入りにくい場所は+αで重点的に行っていく。
施術回数・頻度・期間
仕事の忙しさがあるので、月に2回のスパンで様子をみながら施術をしていく。
施術後の経過
10月3日(初回)
通常の海水温熱療法のやり方で行ってみるも、他の人と比べてかなり熱がられてしまう。この様な熱がり方をされる場合は、自然治癒力や免疫力が低下し皮膚のバリア機能が減少している可能性が高いので無理をせず、出来るだけ熱いと感じられない様に丁寧に施術をしていく。特に膵臓や大腸など消化器系の熱がり方がきつく熱も入っていかない。
10月12日(2回目)
前回慎重に温熱を行ったので、あまり回復している気配がない。熱がり方も左程変わらず慎重に温熱を行う必要があったので次回の効果も望めない様なきらいがあった。その旨を本人に伝えた上で生活習慣のカウンセリングを行ったところ、腸内環境をある程度回復させる必要があると感じたので、午前中は食事を抜くか新鮮なフルーツか野菜のみ摂取してもらうように促した。(酵素学では午前中は解毒と排泄の時間なので、その時間に食事を摂らないことでデトックスを促し腸内環境改善が狙い。)
10月28日(3回目)
2週間以上午前中の食事を控えてもらったことが功を奏して熱入りが数段階よくなった。施術後いつも赤くならなかった背中に赤みがでてきたことや、膵臓や大腸の不定愁訴が緩和して熱が入る様になってきた。ご本人もいつもより熱さがマシで熱が入っていくのが解ると仰られていた。
11月2日(4回目)
段々と睡眠の質があがってきた気がすると仰っていた。カラダが回復していく為には睡眠の質向上は凄く大切なので良い兆候がでてきたことに安堵しながら施術を行う。前回は1~2回目より劇的に状態があがっていたが、前回よりも少し前進しており熱入りが徐々によくなっている感じがする。4回目からは本人も施術後にカラダがスッキリしたのを感じれる様になってきた。
11月17日(5回目)
徐々にだがカラダの回復が上手くいっている感触がでてきた。お腹周りに不自然についていた脂肪が少し減少した様に感じたので、消化器系の内臓が上手く機能し始めた様子が伺える。
12月1日(6回目)
全体的に熱入りが平均的な状態に近づいてきているので、十分な効果が見込める様になってきた。本人も終わった後にいつも以上にスッキリしたと仰っていたので、内臓関係を含めて全体的に回復力の高いカラダにシフトしている様に感じた。
12月14日(7回目)
背中の赤みも十分で、膵臓や大腸の熱入りもある程度しっかり上手くいった。1回目や2回目に比べると熱がる感じもほとんどなく順調に熱入りが行える様になった。終わった後に「パーン」という感じが出たので「バッチリですね。」という声掛けをしたら、本人も凄い元気になって活力もでてきていると喜ばれていた。
これからは月に1回位でメンテナンスをしていけば十分ですということを伝えたが、また前みたいな状態になる恐怖感がある為月2回のペースで通いたいという本人の希望があった。差し当たり月2回ペースで様子をみることにしている。
男性更年期障害は今回の方が初めてでしたが、施術を続けることによって状態をあげていけることができた。どちらかというと男性に多くみられる傾向だが、腸内環境悪化により自然治癒力が低下している場合は生活習慣を見直さないと肌のバリア機能低下により効率的な施術が行えないのを改めて感じた。