腱鞘炎における海水温熱療法
年齢:50代
性別:女性
職業:ピアニスト
特徴:長年ピアノを弾いてきたことによる腱鞘炎発症
経緯
腱鞘炎が長期間よくならず、演奏会にでたり練習できない状態が続いていたので緩和の為に来店。
海水温熱士としての初見
カラダの見立ては元気そうではあるが、座位状態での姿勢の悪さがあるので肩甲骨をはじめとした肩回りの使い方が上手くいっていないことが感じられた。
温熱の方針
腱鞘炎は手を使いすぎによって起きたり、悪い姿勢やカラダの使い方が上手くいってない場合に起こるので、温熱療法の施術では緩和が難しいという見解があった。熱で緩ませることによって頸椎から胸椎、肩甲骨周りのアライメントが少しでも改善する様に努めることにした。
2週間後の演奏会は絶対に外せないらしく痛みを少しでも緩和したいということだったので、痛みのある患部の施術を+αで入念に施術することにした。
施術内容
基本的な50分間の施術を実施。温熱の方針でも記述した様に、頸椎から胸椎にかけてと患部の入念な熱入れを行っていく。
施術回数・頻度・期間
東京出張時のクライアントさんなので、単発の施術となる。
施術後の経過
11月12日(初回)
カラダは健康そうだったのも相まって初めての温熱でも全体的に良好な熱入りでした。
ただ、やはり脊柱に負担がかかっている感じで脊柱全体の熱さのはね返りは大きい。特に頸椎7番~胸椎1番のはね返りが強く重点的に熱入りを行った。
腱鞘炎患部に関しては左右差の反応が著しかったので、左右の反応が同じになる迄(+5回)温熱を施した。終わった後に患部の痛みを確認してもらうと「まったく痛くない。」と喜ばれていた。
ぎっくり腰などの場合、温熱することによって痛みが殆ど無くなることがあるが、痛みがなくなったことで無理をして次の日にさらに痛くなる可能性があるので、少なくとも今日はピアノの練習はせず明日以降も徐々に練習を再開する様にお伝えした。
後日人伝えで腱鞘炎の状態を聞いたところ、あれから痛みの再発はなく演奏会も無事終えることが出来たとのことでした。今回の施術は細胞セラピーという施術を行った後の温熱療法だったので、温熱療法だけで腱鞘炎が緩和したかは不透明ですが、左右手の熱反応が均等になる迄熱入れを行うことによって痛みが無くなったのは良い自信になった。