がんと生きるために身体を温めることの大切さを伝えたい
抗がん剤治療や放射線治療など、医学の進歩といわれる治療法が現在はいくつかあります。
私の叔母は治療の甲斐もなく亡くなってしまったので、いくら医学が進歩しているとはいえ、がん治療に対する無念さが多く、それよりも抗がん剤治療の副作用の苦しみを家族として身に染みてに知ることになりました。
現在も抗がん剤治療で苦しんでおられる方がたくさんいらっしゃいますが、がんと向き合うのに “身体を温める” ことは有用ですので、がんと向き合うひとつの方法として、身体を温めること大切さを海水温熱士として皆様にお伝えできればと考えております。
なぜ海水温熱療法が “がん” に結びつくのか
現代の先進医療ではハイパーサーミア(千葉県癌センターHP参考)など加温により “がん” を治療する方法があります。
ハイパーサーミアとは:人の身体を加温するのに最適な高周波数の8MHz波を用いて、体内組織の電気分子を激しく回転させたり振動させることによる摩擦熱によって、体の中の細胞組織を加温する方法。
これら加温によりがん治療を行う根拠には以下の様ながんの特性があり、
- がん組織は正常な組織に比べてPH値が低いので熱感受性が高い
- がん組織は加温時でも血流が増加しないので温度が上昇しやすい
上記を簡単に説明すると、がん細胞は熱を取り込みやすく、且つ熱を逃がしにくいということになりますね。
これらの特性から、がんは「熱に弱い」ことが解っており、42.5度を超えるとがん細胞の生存率は著しく低下するといわれています。
がんが熱に弱いことは以下の医療機関や医療機器開発機関、学術論文で紹介されています。
がん細胞が熱に弱いという特性も重要なことですが、そもそも身体の中にはがん細胞を攻撃したり排除する仕組みが備わっていて、これがいわゆる免疫(免疫機能)と呼ばれるもので、がんの免疫細胞として有名なものには、NK細胞・γδT細胞・マクロファージなどがあります。
がん細胞が増えるということは、これらの免疫機能がうまく働いていないということになりますが、この免疫細胞を活性化し、がんと戦ってもらうには、37.0度 ~ 37.5度の体温が必要だと言われています。
一昔前までは平熱が37度前後の方が多かったのに、近年の生活習慣の変化等により、36度前後の方が増えてきました。
因みに、免疫細胞は体温36度程度だと活動休止状態に入ってしまうとも言われています。
体温が免疫機能を高めることは以下の行政機関や医療機関などで紹介されています。
以上のことから「がん細胞が熱に弱い」「免疫向上には36.5度以上の体温が必要」ということがいえるので、身体を温めることは、がんの増殖を抑えたり、増えにくくする可能性は十分にあるということがいえます。
海水温熱療法は表面だけでなく、身体の中にしっかりと熱を送ってやることが目的で、施術が終わった方は総じて「身体が温まった」とか「身体がポカポカする」といった感想を述べられます。
週に1回2カ月間施術を継続された方は、35度9分前後だった平熱が約1度上昇し36度8分~37度の体温を常にキープ出来た方もいらっしゃいます。(※ 海水温熱療法ですべての方の体温が1度上昇することはないですが、一定期間施術を繰り返すことによって以前より平熱が高くなられた方は結構いらっしゃいます。)
医療機関や学術論文で平熱をあげることは、がんを抑制することが出来るという解説をあげていることが多く、体温をあげる生活習慣を推奨しており、そのことが真実であれば、体温の上昇が見込める海水温熱療法は、がんを抑制する可能性が十分あるのではと考えています。
※実際に癌の治療を行っている方が来店された場合は、医師と相談しながら施術をするようにしていますが、実際にかかりつけのドクターも「身体を温めることはいいことです。」と、肯定的に捉えてくださる方が多いです。
低体温がなぜがんによくないのか
低体温がなぜがんによくないのかといことがよく言われますが、基本的には低体温だと上記で記した様にがんが増えやすい環境になってしまうからです。
一般的には、がん細胞は体温が35度台の時に、もっとも活発に増殖することが解っており、岡山大学名誉教授 上者郁夫氏も「平熱35度は癌細胞が最も増殖する」という見解を述べています。
つまり低体温で身体が冷えている状態が長ければ長いほど、身体ががんを抑制することが出来ずに、逆に癌を増殖させるということになるので、体温だけが原因とはいえませんが、低体温はがん増殖の起因となる要因の大きな1つになっていることは間違いないといえます。
海水温熱療法で期待できるがんとの向き合い方
私は医者でもなんでもないので「海水温熱療法でがんが治ります!」ということは口がさけても言えませんが、海水温熱療法で身体を温めることによって、身体が本来もつ治癒の力をサポートすることはできると考えています。
生理学博士の久間英一郎氏も「がんは低体温が原因だ!」というコラムで紹介して、身体の体温をあげることを重要視しており、コラム内で日本臨床高老化医学界重鎮の先生が「抗がん剤も身体を温めながら使うと効きが違うようだ。」と指摘していると記述しています。
このことから、体温をあげたり身体を温めることは、がんの抑制のみならず、がん治療との親和性も高い可能性があります。
海水温熱療法で平熱があがるかどうかは、その方の生活習慣や色んなことが関係していますが、少なくとも一過性とはいえ身体を温める=健康的な体の状態に近づくということが言えるので、そういった意味でもクライアントさんの主治医は海水温熱療法を肯定してくださるのだと感じています。
がんと生きる上で海水温熱療法を役立てて欲しい理由
上記で述べてきた様に、海水温熱療法はがんを抑制する可能性があったり、がん治療をサポートする可能性があると期待していますが、私はがん治療を行っている方に海水温熱療法を役立てて欲しい理由があります。
それが 海水温熱療法の持つ“デトックス作用”になります。
がんの治療としてもっとも有名な治療法は抗がん剤ですが、抗がん剤は元々化学兵器のマスタードガスの応用からきているもので、決して身体にとって優しいモノではありません。抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けたり、身体がみるみるやつれていくといった症状がでることが物語っています。
それら副作用のリスクを考慮した上で、がんを縮小する為に医療機関は抗がん剤投与を勧め、患者はそれを受け入れていますが、身体に悪い成分を解毒したりデトックスする必要性を説いているということを聞いたことは1度もありません。
海水温熱療法はデトックス作用があるとされています。(実際に抗がん剤のデトックスが可能かどうかのエビデンスは無いですが。)抗がん剤治療を受けられている方がサロンに来所して施術を受けられた後に必ず「身体が楽になった。」「身体が軽くなった。」「すごいスッキリした。」と喜ばれることがその裏付けといえそうす。
あと、すべての方ではないですが、抗がん剤を多く投与されている方の施術をしていて、換気を怠っていると施術している私が気分が悪くなってしまいます。(蒸気ででてきた毒素を吸引しているからだと考えています。)
エビデンスがないので感覚的なことでしか表現出来ませんが、海水温熱療法により抗がん剤の副作用緩和は多少なりともあると考えていて、副作用を少しでも緩和して辛い治療を少しでも楽にできればと考えながら日々施術をしております。
お客様の事例
実際に癌治療をしていて、海水温熱療法を受けられている方の事例を紹介します。
60代女性
半年前に大腸がん切除から腹膜に転移したため、3カ月前から月1回ペース通院により抗がん剤投与中。通っている鍼灸の先生から身体を温めるとがんが減少するということを聞いて海水温熱療法を受けることになる。
海水温熱療法をはじめて行った時に「すっごい身体が楽になってスッキリしてる!」と感動されて、週に1回ペースで海水温熱療法継続中。
70代男性
胃がんのステージⅣの診断を受けて、NK細胞療法(免疫療法)と並行して抗がん剤を使用。知り合いの看護師から身体が温まるからと海水温熱療法を聞いて受けることになる。
海水温熱療法の施術をした後は「身体が軽くなっている感じがして調子がいい。」とのことで、月に2 ~ 3 回の施術を半年間続けられました。
注意点
海水温熱療法は民間療法に分類されるもので、ハイパーサーミアなどエビデンスのあるがん治療ではありません。当サロンに受けられにきた方にも必ずかかりつけの医師に了承を受けてから施術する様にしています。
施術を受けられている方が施術によってがんが治ったという表現をされたこともありますが、海水温熱療法は治療行為ではありません。基本的には身体を温める行為を行っているに過ぎませんのでご注意ください。
まとめ
私は2016年に叔母をがんで亡くしました。独身だった叔母は子どもがおらず、私を子どもの様に育ててくれた方で、助産師として早朝深夜問わず仕事一筋で仕事に没頭したことで身体に無理がたたり、大腸がんになってしまい、抗がん剤治療を続けていましたが、最後まで苦しみながら亡くなっていきました。
もしこの頃に私が海水温熱療法の施術をマスターしていれば、少しでも苦しみを緩和出来ていたかもしれないと後悔の念にかられる時もありました。海水温熱療法によって身体を温めることによって、少なくとも当サロンに施術を受けに来られている方は「楽になった。」と喜ばれています。それを叔母に出来なかった分、少しでもがん治療で苦しんでおられる方のサポートが少しでも出来る様にこれからも腕を磨いていきます。