海水温熱療法が「怪しい」といわれる理由

海水温熱療法は海水で蒸したタオルで全身を温めるだけの施術ですが、人によっては「怪しい」とか「スピリチュアル」という印象を持つ方もいらっしゃいますので、今回は「怪しい」と言われる理由を紐解いてみたいと思います。
怪しい理由 ① 科学的エビデンス
現代の社会は科学主義に振り切っていて、再現性があって数値で証明できるものだけが本物であって信用出来るものという考え方が強い。科学で証明されているものが信頼出来るものという概念が基本なので、科学で証明されていない時点で「怪しいものだな。」って思いやすくなっているし、個人の感覚的なものは軽くみられがちな傾向になってしまう。
怪しい理由 ② 体感・感覚での評価
海水温熱療法は体感や感覚を大切にする施術なので「熱が入っていっている。」とか「カラダが軽くなった。」みたいな感想や表現をしたりすると、そういう感覚を信じ難い人からするとスピリチュアルっぽいと映ってしまいやすい傾向にある。例えば海水温熱療法で「自律神経が整った気がする。」「カラダが芯から温まった気がする。」などを実感した人が実感したことを数値やデータなどの科学言葉で示すのは今の医学では難しくて、人によって体感が違うからそれらの効果がありますとはっきりとしたことは言えない。体感や感覚ベースになっている以上「怪しい」はつきまとうことになってしまう。
怪しい理由 ③ 怪しい人が多い
海水温熱療法の施術者は割と怪しげな人も多くいらっしゃいます。(これは私にもあてはまることがありますが…)
施術効果を高めるために特殊なことにチャレンジしたり、自身の状態をよくする為に色んな健康チャレンジをしたり、一般ではあまり取り組まない様なことをずっと継続することが多々あります。こと民間療法に関してはキラキラスピリチュアルと呼ばれる類の方(エネルギーなどを誇張して表現される方。)が一定数いらっしゃって、海水温熱療法の施術者も例外ではなく、私でも怪しいと感じてしまうことがある。
ヒーリングがスッピリチュアルが混同されやすい現実問題
ヒーリングやヒーラーの意味を知っている人は少ないうえに、ヒーリングやヒーラーがすべてスピリチュアルだと思っている方が非常に多いのも海水温熱療法を怪しいと判断してしまう一因のひとつになってしまっています。
そもそもヒーリングには自己免疫力を高めるということが根底にあるもので、自然科学的な考えに則ったものになります。それが一部の方には、目に見えないエネルギーを動かす系であり、スピリチュアルだと断定してしまうきらいがあって、そのイメージが海水温熱療法にも重なって偏見を持ってしまいやすくなってしまいます。
昨年のNHKスペシャルで量子力学の特集をやっていましたが、ようやくエネルギーの様な目にみえないもの、現代の科学ではなかなか測定出来ない微粒子なものにも日の目があたる様になってきてますので、これから数年後にはまた違った見方にはなると感じています。ただ、まだまだ今の様な社会環境では怪しい施術としてみられやすいのかもしれません。
まとめ
海水温熱療法が「怪しい」をまとめると「社会の価値観(科学信仰)」「ヒーリング文化への誤解や偏見」「体感重視の難しさ」の3つが重なって怪しいとかスピリチュアルだといわれてしまっています。結局のところ怪しいと思われる方からすると怪しいですし、怪しくないと思われている方からみると怪しくないというのが結論になるかと思います。
怪しいと思われている方の場合は「よくなる筈がない。」といった心身共に閉じた状態になっているので建設的な効果がでにくくなってしまいます。そんな方は海水温熱療法をカラダを温めるホットタオルみたいな施術と認識して受けた方が効果的かもしれません。ただ、無理をしてまで受ける必要はありませんのでご自身にあった施術を模索されるのが肝要ですね。