海水温熱療法が熱中症対策に有効な理由
ここ数年、7月や8月になると、メディアなど至る所で熱中症の話題が頻繁に露出するようになってきました。
確かに以前より気温がぐっとあがっており、夏場は継続して猛暑日ということが少なくありません。
これだけ暑いと確かに熱中症になってもおかしくないというイメージも持ってしまいますが、熱中症で死亡してしまうケースは、ただ単に暑いことが原因ではないはずです。
いくつか複合的な原因があると捉えていた方が予防が出来るかもしれません。
熱中症になる主な原因
熱中症になる原因として、よくあげられるのは以下の5つになります。
- 気温が上昇
- 熱産生の向上
- 暑さに慣れていない
- 体力の不足
- 体温調整の低下
健康に携わる専門家として、上記5つの中で特に気になるのは、「体温調整の低下」になり、これが顕著だから熱中症が増えている可能性があるのではないかとすら感じています。
体温調節が低下した理由
男性女性問わず、汗をかくことにマイナスなイメージを持たれている方は凄くいらっしゃいます。「汗をかきたくないから」というフレーズは、いたるところで耳にします。
汗をかかないようにするために、ずっとクーラーをかけていると、クーラーがかかっている場所にいるとか。せっかくお風呂からあがっても、汗をかくとまたカラダがべとつくから、シャワーだけにするとか。とにかく、夏場は汗を毛嫌いする方がたくさんいらっしゃいます。
ただ、1つ考えないといけないのは、汗は熱に弱い脳や、その他の組織など、人体を守る為にうまれた、体温調節という立派な機能なのです。
その体温調節機能を毛嫌いして、常にクーラーの中にいるというのが、体温調節機能を低下させてしまう、大きな理由の1つだといえます。
汗と熱中症の関連性に関しては、第一三共製薬のくすりの健康と情報局内でも以下のように紹介されています。
【熱が放出されず体内にこもることで症状が起こる】
体温が上がったら汗をかき、その汗が蒸発するときにからだの表面から熱を奪うことで、上がった体温を下げようと働きます。ところが、あまりに暑い環境に長くいると、体温調節機能が乱れて体外への熱の放出ができなくなり、体内に熱がこもって体温が上昇します。
汗と熱中症に関しての詳細は、こちらの、くすりの健康と情報局のページでご覧ください。
海水温熱療法で体温調節機能が向上する理由
海水温熱療法を継続的に行っていると、
- 基礎体温上昇
- 免疫力UP
- 肩こり腰痛の改善
- 倦怠感の改善
- 眼精疲労の改善
などの効果がありますが、総称的にみると、カラダが中庸に向かうというか、バランスよく元のカラダにリセットしていくという感じがでます。
食欲過敏になっていたものが通常の食欲に戻ったり、どれだけ睡眠をとっても眠たかったのが解消したりなど。
その理由としては、恐らく内臓を中心とした組織が、熱をいれることによって、正常に働くようになったからだと考えられますが、その一環で体温調節機能が向上して、汗をきちんとかくようになることが出来ると考えています。
海水温熱療法を6カ月間継続して汗をかくカラダへ
実際に来店されている方で、82歳の男性の方がいらっしゃいます。(著名な方です。)その方が、「何年もでていなかった汗がでるようになった。」「今年の夏はそんなにこたえない。」ということをおっしゃっていました。
なぜそのようになったのかというヒアリングを行ったところ、「間違いなく海水温熱療法を受けたからだと思う。」という回答をされました。医学的エビデンスはないですが、そういう感触を得たことは凄く嬉しい限りです。
体温調節機能を戻す方法
体温調節機能はいったん下がってしまうと、そんなに簡単にあげることは難しいとは思いますが、基本的には生活習慣が起因しているはずですので、生活習慣と考えを変えていく必要はあります。
- 夏場でもお風呂に浸かる
- 汗の概念を変える
上記2点を変えることが出来れば多少は体温調節機能を向上させることが出来るはずです。
お風呂に浸かっていると発汗します。誰もが解っていることですが、1日1回は発汗させたいところですので、お風呂で発汗するように促してあげることが大事です。
ただ、それこそ暑すぎて熱中症ような状態に陥ってしまうこともあるかもしれないので、入浴前後は水分補給をしっかりして、温めのお湯で入ることを推奨します。
そして、何より大事なのが「 汗 = 悪者 」という概念を捨てることです。
むしろ「 汗 = 善い者 」です。
汗はデトックス効果もあるので、汗をかかないということは、カラダに毒素が蓄積する一因にもなります。
外見はいいかもしれませんが、内見は劣悪な状況になりかねません。汗は悪者ではなく、善い者という概念に切り替えてしまえば、熱中症も含めて、カラダの改善に向かっていくはずです。