海水温熱療法で消化器系のあちち反応
海水温熱療法では消化器系の機能が低下していると、なかなかのあちち反応がでますが、消化器系の施術をする中でかなり重要な箇所の1つに膵臓があります。
膵臓であちち反応がでると、それ以外の箇所の消化器系にも、あちち反応がでることも多くありますし、施術をする上で重要なポイントになります。
膵臓の働きのおさらい
膵臓の働きは大きく分けると以下の2つです。
膵液をつくる働き
膵臓は消化器系の1つで、膵液という分泌液を生成し、十二指腸に送って、胃で消化された食べ物をさらに消化していくサポートをしている。
ホルモンをつくる働き
膵臓はホルモン(インスリン・グルカゴン)を生成していて、インスリンは血液中の糖分を減らす役割を担っていて、グルカゴンは血液中の糖分を増やす役割を担っています。
現代は糖分過多の時代なので、インスリンの方がクローズアップされていますが、インスリンとグルカゴンをつかって、血液中の糖分のバランスを保つ働きをしています。
すい臓の働きに関する詳細は、中外製薬のHPをご覧ください。
膵臓の病気のおさらい
膵臓の病気でよくある病気が以下の2つです。
急性膵炎
膵臓で生成される膵液は消化酵素になるのですが、この消化酵素が、膵臓そのものを消化してしまい、炎症を起こすといった病気です。
一般的にはお酒の飲みすぎなどで起こるとされていますが、それ以外の原因に関しては、まだしっかりとした結論がなく、原因不明とされています。
慢性膵炎
何らかの原因で膵臓に炎症が起こり、その炎症を繰り返すことによって、膵臓の細胞が新陳代謝不良を起こしてしまい、膵臓の機能が低下してしまう病気です。
急性膵炎と同じで、アルコールが原因になっていることが多いですが、胆石の影響もあるとされています。
海水温熱療法での膵臓のあちち反応
海水温熱療法では、膵臓はすごく重要な箇所なので、うつ伏せ時と仰向け時両面ともしっかりと熱入れを行っていく箇所になります。食事をした直後やアルコールを呑んだ次の日は、あちち反応がでやすくなっています。
アルコールを大量に呑まれる方は、上記で紹介したしたような、慢性膵炎やそれの手前の反応がでられている方も少なくないので、お酒の多量摂取をされる方は特に膵臓の熱入れ時に熱がる方が多く、アルコール以外でも、甘いものや小麦系の食品を多く食べられる方は、膵臓にあちち反応がでる方が多い印象です。
膵臓に負担をかけると、恐らく膵臓の結合組織などが機能しにくくなって、硬さなどがでてしまい、それにより血流不足などが起こって、細胞自体の機能低下が起こり、負のスパイラルに陥ってしまって、膵臓機能低下を引き起こしてしまっているので、常日頃から膵臓に負担をかけないようにすることが肝要です。
消化器系のあちち反応回避方法
冒頭でも述べたように、消化器系のあちち反応を回避する為に重要なのが、膵臓の機能向上を狙っていくことです。膵臓の機能が元に戻っていけば、他の消化器系への影響が少なくなるので、あちち反応の減少に一役買ってくれます。
その為に最も大事なのが、膵臓を冷やさないことです。膵臓を冷やす要因としては以下のようなものがあります。
- アルコールの大量摂取
- 冷たい飲み物の摂取
- 毎日湯船に浸からない
- 糖分の大量摂取
- 小麦の大量摂取
全てが当てはまっていると、なかなか危険ですので、該当するものが多い時は、少しずつでもいいので気をつけてみてください。生活習慣上どうしても難しい場合は、熱さに我慢しながら、海水温熱を受けていただくと改善していきます。
ただ、いくら海水温熱療法を受け続けても、上記を改善しない限り、凄く良い状態には戻りませんので、ぜひ日頃から生活習慣の改善には心がけてみてください。