海水温熱療法で不調箇所が熱い理由
海水温熱療法は、沖縄で発案されて20年の歴史がありますが(詳細はこちらをご覧ください。)西洋医学の見地からエビデンス的に効果が解明されているものではないので、あくまでも民間療法で、本人の感覚で効果を実感してもらうような感じのものです。
海水で蒸したタオルを全身にかけて、熱をカラダの深部まで浸透させる施術になるのですが、基本心地よい感覚を得られるのですが、カラダの不調箇所に関しては、もの凄く熱く感じてしまいます。(熱が浸透していかないので熱いといった感じです。)
医学的見地から、何故熱くなるのかということが立証されている訳ではないので、はっきりとした原因は解りませんが、熱い理由は以下のようなものではないかと考えています。
タオル部分に熱が滞留
海水温熱療法で、熱を体内に浸透させていくのですが、コリや機能低下等、不調箇所に関しては、熱が浸透していかないという現象が起こります。
この場合、熱くなる理由として、まず考えられるのが、タオルに熱が滞留してしまうという理由です。
熱が体内に浸透していかないということは、皮膚とタオルの間に熱が充満している可能性が高く、その熱さが皮膚上で熱くなっているという考え方です。
熱が体内に浸透していかない場合は、施術側の手も熱くなってしまうので、一般的に考えると、この考え方が1番しっくりときます。
分子レベルの炎症反応
海水温熱療法は、海から汲み上げた海水を沸騰させて、その上記で蒸したタオルを全身にかけていく施術ですが、ちょっとしたことで、熱い反応がでないことがあります。
IHで沸かした場合
施術時はガスで沸かしますが、IHで沸かした時は、正規の海水温熱療法の効果はでませんし、あちち反応も違った形になります。恐らくIHの電磁波などの働きで、海水の分子構造が変化するからだと考えられます。
海洋深層水で沸かした場合
海洋深層水は海の深いところにある海水で、塩分濃度などは表層部分と左程変わりませんし、清浄性やミネラルの観点からいくと、表層部分より良いイメージすらありますが、正規の海水温熱療法の効果はでませんし、あちち反応も違った形で反応します。
水に塩を溶かして沸かした場合
水に塩を溶かして沸かした場合も、正規の海水温熱療法の効果や、あちち反応も違った形になります。
一度塩にしてしまうと、塩の構造等が変化するからだと考えられます。
蒸気のような実験結果から考えられることとしては、「分子レベルの炎症反応」が考えられます。
生物は海から誕生して、生態系の変化から今の人間の形になったと定義するのであれば、最もミクロに分解していくと、細胞は海の分子と同じになる(あくまでも想像による私見です。)のではないかと思います。
その分子が近い状態(正常なカラダの状態)であれば、熱がすんなりと浸透していき、毒素や不定愁訴により分子が変性している状態であれば、分子レベルで反発し、炎症反応がでるのではないか。
というようなことが考えられます。この考えていくと、あちち反応がでたり、でなかったりの感覚が納得がいくのです。
まとめ
施術した時に、「なんで熱いところと熱くないところがあるの?」という質問を受けますが、正直なところはっきりとした理由は解らず、強いていえば、上記のような理由を説明します。
私に教えてくれた師匠も、はっきりとしたことは教えてくれず、「結果がでるからいいでしょ?」というスタンスです。確かに理論的に解明されていて、効果が薄いものよりも、理論は確率されてないけど、なんだか効果的という方が私は好きです。
結果にコミットする施術。それが海水温熱療法です。多分…