セルライトのケアはやわらかくなった後が大切
脂肪がつきやすい女性にとっての悩みの種「セルライト」。
そもそも、セルライトとは何なのでしょうか?
セルライトは、生活での様々な要因により、以下のような流れで発生します。
- 代謝が落ち血液やリンパの流れが悪くなる
- 老廃物が溜まりやすい状態になる
- 肥大した脂肪細胞と排出されなかった老廃物が一緒に凝り固まった物質が出来る
- セルライトになる
このような流れで生まれるセルライトですが、特に女性は、妊娠や出産に備え、子宮を守るためにその周りに皮下脂肪が付き、重力の関係で下半身に老廃物が溜まります。
セルライトが付きやすいのはお尻・腰・お腹・二の腕で成人女性の8~9割の人にセルライトがあるといわれていますが、見た目がオレンジの皮のようにボコボコとしているので、海外では「オレンジピールスキン」と呼ばれています。
セルライトが柔らかいことはいいこと?
正常な脂肪細胞は、他の細胞と同じように栄養をとり入れて老廃物を排出しています。
脂肪細胞がむくみなどから余分な水分を溜めて大きくなってくると、細胞間のすき間が狭くなり、血液やリンパが圧迫されて循環が悪くなり、やがて脂肪細胞が肥大し体液が滞り、代謝が低下してしまいます。そうすると皮下脂肪が冷え、脂肪も硬くなり、悪循環が起こり始めセルライトができてしまいます。このことから脂肪を柔らかくしておくことがセルライトを作らないために大切な条件となります。
そもそもセルライトって硬いの?
本来、脂肪は柔らかいものですが、セルライトは老廃物が蓄積されて固まってしまうため、硬くボコボコした見た目と触り心地になります。
セルライトは身体の冷えにより、血液・水分・老廃物がスムーズに排出できなくることが原因ですので、脂肪を柔らかく保つためにもまず身体を冷やさないということがセルライト対策の初めの一歩となります。
セルライトができやすい人の特徴
冷え性・むくみやすい人
体温が低いとむくみやすい傾向にあり、冷えをそのままにしておくと血流悪化により老廃物が溜まりやすく、脂肪細胞と組み合わさりセルライトになります。
ホルモンバランスの崩れ
ホルモンバランスや自律神経の乱れで体が冷えたり、年齢が上がるにつれて代謝が落ちてしまいます。月経・妊娠・更年期などで女性ホルモンのバランスが変化する時はセルライトに影響があります。
食生活の乱れ
外食や菓子類が多い人は、糖質・脂質の摂り過ぎによりセルライトの原因になる脂肪がつきやすいです。
喫煙者
ニコチンは血液やリンパの流れを滞らせ、その結果体内に老廃物が溜まりやすくなります。
運動不足
スポーツ選手はもちろんですが、運動習慣のある人でセルライトが目立つ人は少ないですよね。このことから特にセルライト(脂肪)が気になるもも裏からお尻、ウエスト周りは運動で動かすことが必要です。
運動で筋肉が伸び縮みを繰り返すと血流改善、体温上昇とセルライトを減らす手助けになりますし、運動習慣のない人ほど筋肉は硬くなり脂肪もつきやすくなるので適度な運動習慣は取り入れたいところです。
睡眠不足
睡眠不足は自律神経の働きを乱し、呼吸や消化機能にも影響します。大切なのは何時間寝るかだけではなく「睡眠の質」になるので、いざ寝るまでにどれだけ頭と身体をリラックス状態にできるかが大切です。
照明の調節やアロマオイルを使うのがおすすめです。
ストレス
ストレスは身体を緊張させ、力んだ筋は血液やリンパの流れに悪影響です。身体を温めるのも緊張を解く効果があります。
セルライトの種類
脂肪型セルライト
年齢問わず、高カロリーな食事や運動不足で増えた脂肪によるセルライト。
むくみ型セルライト
むくみ=不要な水分が溜まってできたセルライト。このタイプは基礎体温も低い傾向にあるので、カラダを動かしたり温める事で改善が見込めます。
◎ 海水温熱療法は海水に含まれるミネラルが体内に浸透し冷えやむくみに効果があり、セルライト解消に必要な代謝の促進・老廃物の排出・ダイエット効果が期待できます。カラダの深部まで温まることで血流が良くなり老廃物も流れやすくなって冷えにくく、セルライトが出来にくい体を目指すことが出来るので、セルライト解消にも予防としても海水温熱療法はおすすめです。
線維型セルライト
セルライトを長期間放置してできてしまったタイプになります。皮膚をつまんだり・ねじったりしなくても見える場合は繊維型の可能性があり、このタイプは自分で解消することができないので、エステサロンに行って取り除く必要があるといわれています。
筋肉質型セルライト
アスリートだった方に多くみられるタイプで以前運動をしていた人が運動しなくなった為にできてしまい、セルライトの中でも1番除去しにくいタイプだといわれています。
このセルライトは「軟化セルライト」と「硬化セルライト」の2つに分かれ、軟化セルライトは時間が経つにつれ硬化セルライトになり、軟化セルライトは解消しやすいですが、繊維型セルライトと同じで自分で解消しようと思ってもできないので、エステサロンに行って取り除く必要があるといわれています。
おすすめのセルライトの除去方法
海水温熱療法
冷え・むくみ・運動不足はセルライトができやすい環境ともいえます。
セルライト除去の第1歩としてまず身体を温める事が大切で、サウナや岩盤浴もいいですが海水温熱の違う点は温熱士の手技があることです。
海水で蒸したタオルで足裏から頭までお客様の感じ方、表情を見ながら適度な圧をかけて熱を浸透させ、さらに海水に含まれるミネラルも身体の深部に熱を届けるのに効果を発揮します。
細胞セラピー(ゴリゴリ施術)
当店で行っている細胞セラピーでも、実際にセルライトが少なくなったというお客様がおられます。
セルライトは細胞の癒着を解消することでも、血流改善や内部の流れが良くなることでセルライト解消の期待がもてますので気になる方はこちらの記事もお読みください。
エステ
セルライトに効果を発揮するメニューがあるキャビテーションという瘦身は、脂肪細胞を溶かしてくれるので、セルライトを除去したい人にはオススメです。
脂肪を溶かしてから、さらにハンドマッサージを行うことで効果が高まります。
キャビテーションから出る超音波が体の深部まで届き脂肪細胞を破壊し周りに蓄積された水分や老廃物と一緒に血中へ溶け出しリンパ管や血管を通じて体外に排出されやすい状態になります。なかには、キャビテーションの超音波によって起こる骨伝導が不快に感じる方もいて、キーンという金属音が苦手という方は、事前にサロンに相談した方がいいかもしれません。
トレーニングジム
運動やトレーニングをする事でセルライトを目立たなくすることができ、これはセルライトが出来る1つの原因として肥満が関係しているからです。
気になっている部分のセルライトを筋トレすれば、その部分の脂肪が燃焼され減少するので目立たなくなりますし、筋肉が付く事で代謝も良くなるので、もう一つの原因でもある老廃物も排出されやすくなります。
また頭から足先まで張り巡らされている筋膜は、骨・内臓・神経・血管などあらゆる所をおおっていて第2の骨格とも呼ばれています。
姿勢の悪さや様々なストレスで筋膜が緊張状態になる事でセルライトができる原因にもなりますのでしっかり筋膜も緩めることが大切です。
セルライト対策の注意点
セルライトをの除去方法として「潰す」という事を考えた方もいるかと思います。私も自分の指で潰そうと試みた事がありました。これは間違いで、潰す事は絶対にNGです。
セルライトは柔らかくなった後が大切
大切な理由 ①
せっかくセルライトが柔らかくなったにも関わらず何もせず過ごしていると、再び冷えやむくみなどから血液とリンパの流れが悪くなり、老廃物が溜まりセルライトが形成されやすい状態になります。
大切な理由 ②
軟化セルライトと硬化セルライトがあり、軟化セルライトは皮膚のデコボコが確認できず気づきにくいのでそのまま放置してしまうと軟化セルライトが硬くなり硬化セルライトができてしまいます。硬化セルライトの解消は自分自身では解消できないので、セルライトが柔らかくなった後はセルフケアなどを行うようにして硬化を防ぐことが大切になってきます。
柔らかくした後のセルフケア
有酸素運動
有酸素運動は脂肪を燃焼させてカロリーを消費することができるので、セルライトを形成しにくくします。
食事制限
セルライトが生まれるのは、脂肪細胞の肥大が原因なので食事制限をして脂肪細胞を小さくすれば目立たなくなります。
食事制限というと少々障壁が高い様に感じますが、元々日本人が食べていたような食事(ご飯とみそ汁と魚と野菜など)添加物がはいってないものを選んでしっかり咀嚼する様にして胃腸などの消化器官の状態がアップする様にしていけば自ずと脂肪はつきにくくなるばかりか減少していきます。
炭水化物カットなどカラダの機能が低下するような無茶な食事制限はさけて日本人らしい食事習慣を身につけていきましょう。
ファスティング
デトックス・脂肪を分解(ダイエット効果)・血液さらさら・肝臓機能の回復が期待できます。
ファスティングによりカラダを飢餓状態にすることで脂肪を分解してエネルギーにかえてくれ、細胞のリサイクル効果が高まり代謝が上がったり、水分をたくさん取り肝臓を休めることで血液が本来の状態に戻ろうとして血液がさらさらになります。
セルフマッサージ
温めセルライトが柔らかくなったら血液やリンパの流れに合わせてマッサージ
下半身マッサージ順
- 足裏
- 足首
- ふくらはぎ
- 太もも
- 鼠径(そけい)リンパ節
上半身マッサージ順
- 指
- 手のひら
- 手首
- 腕
- 二の腕
マッサージクリームなどを使って、外側から中心に向かってゆっくりと優しい力で余分な水分や老廃物をリンパ節に押し流します。セルフマッサージは速効性を期待できる方法ではありませんが、ゆっくりでも確実で効果的で何より体に負担をかけずに出来る最高の方法だと思います。
セルライトローラーを活用する
100均で売られているセルライトローラーも効果的で気軽に買えるうえ様々な種類があるので自分が使えやすい物を選べます。
セルライトローラーはセルフマッサージと同じように外から内側へリンパ節に向かって流していきます。入浴などで体が温まった状態だと効率的に使えるのでオススメです!
トレーニング
お尻・太ももの裏に効くブルガリアンスクワット
ブルガリアンスクワットは、特にセルライトのできやすいもも裏、お尻に効果を発揮します。
下記動画と記事を参考にトライしてみてください。
ヒップアップに一番効く最強筋トレ「ブルガリアンスクワット」>
1セット10回を2~3セット頑張ってみましょう!慣れてきたら足幅や深さを変えながら行ってみてください。
筋膜リリース
日々のストレスが溜まり、第二の骨格と言われる筋膜が癒着する事で筋肉がねじれたり、突っ張ってしまいます。
筋膜に制限がかかっていると、血液の循環も悪くなります。血液の流れを良くするためにも筋膜リリースをしてみるのは有効です。
太ももの裏と太ももの前の筋膜リリース
- どちらか片方のもも裏をフォームローラーにのせる
- 痛くない程度に体重をかけながら転がすように動く
- 膝裏付近からお尻まで順に行う
- 両脚で行ったあとは上の画像のように前ももをのせる
- もも裏と同じように痛すぎて力んでしまわない程度で動く
- 両脚終えてストレッチまで行えるとさらに効果的です
柔らかくした後のセルフケアを行う事は、セルライトを除去したい人にとって必須ですね。
まとめ
日々の心がけ次第でセルライトが出来ないよう予防することができ、まずは何よりカラダを温めること。カラダを温めて脂肪を柔らかくすることでセルライトが解消されやすくなります。血流やリンパの流れを良くし老廃物を排出できるよう日頃から出来ることをやってみて下さいね。