私が海水温熱療法で目指すところ
海水温熱療法といえば體(カラダ)を温めることがポイントとしてよく挙げられます。ホットタオルや温泉などよりも體の芯に熱が届くといわれているので、體を温めることは間違いないといえそうですが、私が海水温熱療法で目指すところは「體内部環境の回遊(循環)」です。
ここ最近癌を患っている方や透析をされている方、精神的に著しく疲弊されている方など、體の機能が低下している方が多く来所されます。
體機能低下の大前提にあるものは「沈着」と「枯渇」であり、生物であり生きていく以上、「水」と「巡る」ことは自然の摂理からいってもなくてはならないものといえますが、社会環境や生活習慣などにより、案外「沈着」と「枯渇」が色んな方々に随所にみられています。健康産業を長らく生業にしている私ですら自身のそれを見落とす時があるくらいですから、殆どの方がそれを自覚しておらず、その體に慣れてしまって體の機能が低下していることにさえ気づけなくなってしまっていることが殆どです。
海水温熱療法を受けると體が軽くなり活力が湧いてきます。元気になります。これは體内部で細胞や諸々の何かしらが活性しているからであって、シンプルでごく当たり前な自然な結果です。冒頭で海水温熱療法の目指すところは「體内部環境の回遊」と述べましたが、これは體機能低下の大前提となる「沈着」と「枯渇」を潤すことを目的としています。
水は停滞していると腐ります。沼と小川を比べてみると一目瞭然ですが、小川の様に流れていればキレイで生き生きと活力に漲っていて、逆に沼の様に停滞した水だと濁って不衛生で不健康な感じがします。體内部環境もこれとまったく同じで後者の状態が多ければ多いほど、體機能が停滞して健康とはほど遠い場所に在るのが理解出来るかと思います。
自然の摂理である諸行無常と逆行し體が體として機能していない状態をつくりだしている根底の原因が「沈着」と「枯渇」であり、體を構成する65%~70%の水分や、東洋医学で表される気血栄衛の気や、俗にいうエネルギーなど、これらの流れをよくすることで體内部環境の様々な回遊を促し循環させて回していくことが海水温熱士として私の役割です。
回遊し始めると施術後に顔のトーンが「パーン」とか「パッ」っとした感じになり、施術後に鏡でご自身の顔を見ていただければ解ります。クライアントさんによって様々ですが、1回~3回位あれば大抵はこの状態に持っていけます。目がぱっちりしたり、淀んでいたものが晴れた様な明るい感じです。
お金を回さないと経済が停滞するのと同じで、體内部環境を回さないと體機能は停滞します。體機能が停滞すると元々備わっている免疫力や自然治癒力は減退し、健康とは遠ざかってしまいます。この健康を維持するために世の中では、サプリメントをはじめとした健康には○○がいいというものがたくさんあり、特に近年では自然派のもので、松葉のスラミンがデトックス効果が高いなど、実際に自身で試してみてよかったものもたくさんあります。ただ、残念ながらこれらが万人に効果があるとはいえず、體機能が停滞している状態だと不定愁訴のある箇所まで送り届けることが出来ず、せっかく良いものが効力を発揮しないということが起こってしまいます。健康を手にいれる為には色々とやるべきことがありますが、まずは沈着と枯渇のない細胞、體内部環境がしっかり回遊している状態という土台をつくってからということが何より重要です。
海水温熱療法は裏では波動療法ともいわれていて、修練すればするほど、色んなことを試せば試すほどに驚く様な熱の入り方や成果が実感出来ます。クライアントさんが「熱いのに我慢出来るし気持ちいい。」「どんどん熱が入っていくのが解る。」と仰る時に私の掌にもまったく同じことが起こっていて、これらが起きると長年苦しめられた腰痛が瞬時に緩和したり、ステージ1~2レベルの癌が完治したり、後頭部のイボが取れたりなどの現象が起きます。(※ 本人の自然治癒力が高まった為に起こったもので海水温熱療法で治ったということではありませんし、海水温熱療法単体ではなく他の治療等が関与している可能性ももちろんあります。)恐らくこれは回遊により體内部環境の流れがよくなった証です。近年はそれらの現象が起きる頻度が多くなってきていますが、まだ完全には掴みきれておらず、これを常に発揮できる状態まで突き詰めていくことが私が海水温熱療法で目指すところです。