塩水療法を実践する際の効果的な塩水の作り方

ユージェル・アイデモール著の「塩と水とがん」~なぜ塩水療法で細胞が蘇るのか~ や、同著であり内海聡医師が推薦している「なぜ塩と水だけであらゆる病気が癒え、若返るのか!?」などで紹介されている塩水療法。(詳しくは 塩水療法とは何か?の記事で詳しく紹介していますのでそちらをご覧ください。)
今回の記事では、これまで数年間色々な方に協力してもらいながら様々なことを試しながら実践してみえてきた塩水の作り方やおすすめの水と塩などについて掘り下げてご紹介させていただきますので、健康の為に塩水療法を始めたいと思われている方は是非参考にしてみてください。
塩水療法用の塩水の作り方
今回は上述したユージェル・アイデモール著の塩と水とがんの中で推奨されていた塩分濃度0.1%の塩水の作り方の基本と、色々模索した中で私が日本人向けのベストと考える塩水の作り方をご紹介していきます。
準備するもの
- 浜比嘉塩
- クリスタルガイザー
- 計量スプーン
ユージェル・アイデモール著の塩と水とがんの中や内海聡医師のセレクトショップではパキスタン産ヒマラヤ岩塩のCRYSTAL SALTが推奨されています。
しかし、岩塩が採れない日本では太古から塩分の摂取は海水塩で行われてきたため、どんなに素晴らしい岩塩でも日本近海の海水塩の方が好ましいと考え、天然の海水塩である浜比嘉塩やSNSで人気のぬちまーすなどをはじめ多種多様な塩を2年以上試してきましたが(CRYSTAL SALTも試しました。)浜比嘉塩の塩水を飲んでいる時がもっともカラダの状態がよかったのでここでは浜比嘉塩を推奨しています。
水に関しても本来は日本の水が良いのですが、日本の水道水や地下水の汚染状況、ミネラルウォーターへの微量放射性物質混入などの背景があるため、一般流通しているミネラルウォーターの中でもっとも健康リスクの低いクリスタルガイザーをお勧めしています。
量販店やネットで安く売られている白キャップのクリスタルガイザーは採水地がシャスタ山ではなく別の場所であり発がん性物質混入リスクがあるのでお気をつけください。
作り方
塩水療法のキーポイントは「浸透」であり、この浸透が上手くいく様になればカラダのエネルギー産生がスムーズになり健康に向かっていくものですので、浸透がいかに上手くいく様にするかが大切になります。
このため塩水を作る上でもっとも大切なことは塩分濃度であり、推奨されている塩分濃度は0.1%になります。シンプルに考えると1ℓの水に対して1gの塩をいれると0.1%の塩水をつくることが出来ますが、厳密に0.1%の塩分濃度の塩水をつくろうとした場合各々の塩のナトリウム量に注意する必要があります。1gの重さは一緒でも塩の種類によってNaCl(塩化ナトリウム)の含有率が違うのでこれを考慮する必要があります。
私が2年以上試してきてここ最近ベストだと感じている塩水の作り方は700mlのクリスタルガイザーに0.843gの浜比嘉塩をいれて飲む方法で、下図の様に1gの計量スプーンに80.43%くらいの量の浜比嘉塩を計測してクリスタルガイザーにいれてよく振ってから飲んでいます。
NaCl(塩化ナトリウム)の含有率を考慮して、浜比嘉塩・CRYSTAL SALT・ぬちまーすの500ml・700ml・1000mlでの塩の量の目安は以下にまとめましたので参考にしてみてください。
浜比嘉塩
- 500ml 0.575g
- 700ml 0.8043g
- 1000ml 1.15g
CRYSTAL SALT
- 500ml 0.51g
- 700ml 0.714g
- 1000ml 1.0204g
ぬちまーす
- 500ml 0.658g
- 700ml 0.921g
- 1000ml 1.316g
保存方法と期間
ミネラルウォーター全般にいえることですが、容器充填する際に品質劣化防止の観点から真空にしますが、開封した瞬間に真空ではなくなってしまうため、塩をいれたとしても出来るだけ早めに飲み切ることをお勧めしています。出来れば数時間以内に飲み切っていただき、保存方法は直射日光を避けて出来るだけ涼しい場所で補完してください。
塩水の摂取・活用方法
生活習慣や住んでいる環境によって変わってきますが、1日の塩水摂取量の推奨は体重(体格)によって以下を目安に摂取してください。
- 40kg 2ℓ
- 60kg 2.5ℓ
- 80kg 3ℓ
飲むタイミングに関しては、仕事内容など環境によって変わってしまいますのでご自身の都合に合わせて飲んでいただいたらいいのですが、目安とすると以下のタイミングは出来るだけ摂取していただきたいです。
- 朝起きてから
- 昼食前
- 午後3時前後
- 夕食前
- 入浴後
- 就寝30分前
上記を基本線に考えて摂取出来る時に摂取していくと1日2ℓ~3ℓの塩水摂取が可能になってきます。塩水の濃度や摂取分量が適しているどうかの判断材料として参考に出来ることは、尿に行く頻度と尿の色になります。頻尿になったり尿の色が黄色い場合は塩分過多など塩水療法が適切でない可能性が高いのでカラダの調子と合わせながら毎日チェックして自身にあった塩水濃度と摂取量を模索してみてください。
塩水に関する疑問質問
料理に入っている塩分ではダメなの?
塩水療法はあくまでも生物の根源的エネルギー産生の浸透をスムーズにさせる目的で塩水を飲むということが目的になります。料理に含まれている塩分は他の食材と混ざっていたり熱が加わっていたりしていることが多いので体内での吸収のされ方が異なってきますし、塩水療法の核となる塩分濃度のバランスが非常に難しいので料理に入っている塩分で塩水療法的な効果を期待するのは不可能に近いといえます。
毎日飲んでも大丈夫?
むしろ毎日飲んで欲しいですし、飲み続けなければ効果は感じにくいです。但し濃度や塩の質にある程度拘っていないと毎日飲めば飲むほど体調が悪くなる可能性があるので正しい塩水療法は必須です。正しい塩水療法を毎日続けることで腸内環境や自律神経のバランスにも良い影響があるとも云われているので体調をみながら毎日続けてみることがおすすめです。
高血圧の人でも飲んで大丈夫?
いわゆる精製塩だと高血圧の方には勧めることが出来ませんが、昔ながらの製法の自然塩であればナトリウムだけではなくて、カリウム・マグネシウムなどのミネラルもバランスよく含有されているので、逆にカラダのバランスを整えることが期待できます。重度の高血圧や持病がある場合はかかりつけのドクターと相談しながら飲んでいただきたいですが、基本的には問題なく飲んでいただける筈です。
飲んではダメな塩水は?
精製塩は絶対にNGです。これに関しては塩と云えずただの塩化ナトリウム(NaCl)ですので、浸透を良くするどころか体内のバランスが崩れて不健康になってしまいますので絶対に精製塩で塩水療法は行わないでください。あとは濃すぎる塩水もカラダに負担をかけてしまいますので0.1%の塩水を飲むことを心がけてください。
子どもや高齢者でも飲める?
子どもや高齢者の方でも飲めますが、既往歴やカラダの状態等によっては体調を崩す可能性もあるので様子をみながら徐々に慣らしながら飲む様にしてください。何人かの子どもに協力してもらって塩水療法を試みてみましたが、不味くて飲めないという結果になりましたので、不味くて飲めないという場合は飲める年齢になるまでそっとしてあげた方がいいかもしれません。
脱水症状予防に塩水は効果的?
脱水症状は水だけ飲んでも改善しにくく、塩分やミネラルが一緒でないと水がカラダに吸収されないと云われていますので、脱水症状予防に塩水療法は効果的といえます。天然の塩でつくった塩水は体液に近いバランスを持っているので水分が細胞まで届きやすくなっているのでおすすめですが、炎天下の作業や運動などで著しく汗をかいている時などは過信し過ぎない方がいいこともありますのでお気をつけください。
まとめ
職業柄元々色んな健康療法を試してきたお蔭もあって私のカラダはある程度の健康状態を保っているので塩水療法を行ったから著しく何かが変わったということはありませんが、温熱療法で確認したところ少なくとも腎臓機能は向上していますのでカラダの循環能力は向上しているといえます。
塩水療法を始めてから夜中に尿意をもよおして目が覚めることも殆どなくなったこともあり、睡眠の質も向上しているので健康の底上げとしてはかなり有効な療法だといえます。コストパフォーマンス的にも取り組みやすいものになっていますので、塩水療法に興味を持たれている場合は塩水の作り方を参考にしながら自分にあった塩水をみつけてトライしてみてください。