エネルギーワークとは?効果・起源・体験談など徹底解説

海水温熱療法の出張で日本各地を周っている時に「これってエネルギーワークですよね?」「手から何かだしてますよね?」などの質問をクライアントさんから施術後によく受けていました。
海水温熱療法は一般的にはカラダを温めるホットタオルの様な位置づけですが、深堀りしていくと波動療法(手当)ということになりますのでエネルギーワークといっても過言ではなく、エネルギーワークにも通じる部分がありますので、今回の記事ではエネルギーワークとはどんなものなのか?効果や起源などを解説していきたいと思います。
エネルギーワークとは?
エネルギーワークをざっくりと簡単に説明すると「人のカラダや空間などに流れるエネルギーを調整して癒しや変容を促す技法」という感じになります。
一般的にエネルギーというと物体などが他の物体に対して仕事をする能力を指し、学校の授業にでてくるものといえば、運動エネルギー・位置エネルギー・熱エネルギー・電気エネルギーが馴染みのあるものですが、エネルギーワークでつかうエネルギーは物理学的な定義とはちょっと異なっていて、量子力学的な微細な以下の様な表現がなされています。
- 肉体エネルギー 心拍・脳波・皮膚電位など物理的計測が可能な電磁波的なもの。
- 氣 東洋医学的に云う目に見えないエネルギーや生命力などを指すもの。
- プラーナ サンスクリット語で呼吸や生命エネルギーを意味するもの。
- チャクラ 体内に存在するエネルギーの出入口の箇所で意識を具現化するハブの様な存在でもある。
- エーテル体 物質的な肉体と霊的な存在の間にあるエネルギー体を指すもの。
- アストラル体 肉体とは別に存在する感情や欲望を司るとされるエネルギー体を指すもの。
- コーザル体 物質などに宿るエネルギー体の最も高次元に属する領域の1つで魂や霊的な領域を指すもの。
上述したエネルギーの肉体エネルギー以外は観察することが難しいので理解することが出来ないかもしれませんが、目に見えない世界とかスピリチュアルな領域のイメージでなんとなく捉えるのがいいかと思います。(私もそうですが感覚的な捉え方で、よく解らないけどなんかあるんだなといった感じの理解で十分だと思います。)
繰り返しになりますが、エネルギーワークとは上述した諸々のエネルギーを調整する技法ということになります。
エネルギーワークの効果
エネルギーワークの効果は幅広く無限な拡がりをみせるものなので、レイヤーによって代表的な効果を抜粋すると以下の様なものになります。
- 肉体 痛みや倦怠感の軽減・睡眠改善
- 氣 チャクラ・経絡の流れの改善・エネルギー上昇
- 感情 トラウマや感情の解放・穏やかさの上昇
- 思考 ネガティブな思考の軽減・自己認識などの意識変化
- 潜在意識 信念のアップグレード・行動パターンの変容
- 魂 カルマ的課題の解放・家系カルマの終息
- 空間 空気感の変化・空間浄化
エネルギーワークによって誰もが上述の様な効果がでる訳ではなく効果がでやすい人とでにくい人の傾向があります。例えば効果がでやすい人の場合は…
- 自分自身に向き合う意思がある人
- 知識や思考ではなく感覚で受け取れる人
- 日常の行動や思考にも意識的な変化を受け入れられる人
などの傾向があり、逆に効果がでにくい人の場合は…
- 常に分析したり批判的な思考に陥っている人
- 依存体型でやってもらうという姿勢になっている人
- 習慣や生活環境などの変化を受け入れられない人
などの傾向があります。スピリチュアルを妄信している人や毛嫌いしているなどの偏った思考を持っていると効果がでない傾向がありますので、あくまでも過剰反応せずに自分自身を中庸な状態に保っていると効果がでやすいとされています。
エネルギーワークの由来
エネルギーワークは色々な地域で独自に発展してきたもので約3000年前~6000年前が起源だと云われいます。代表的なエネルギーワークの由来は以下の様なものがあります。
シャーマニズム(世界各地)
人類が記録を残す様になる以前の地球全域に存在していたもので、代表的なものとしては、アマゾン・シベリア・アイヌ・ネイティブアメリカンなどがある。主にドラムや笛や喉笛などの音を活用してエネルギー場にアクセスして、精霊・祖先・自然エネルギーを呼び込むワークを行っていた。
古代エジプト(ヘルメス学)
紀元前3000年前から現在に至るもので、神秘主義的な哲学や思想であり、ピラミッドや神殿等で行われていた儀式や音・光を活用したワークがあったことが記録として残っている。すべては振動であるという原理が根本で音・色・幾何学・意図による振動操作が特徴的。
古代インド(アユールヴェーダ&ヨガ)
約5000年前から現在に至るもので、呼吸や生命エネルギーであるプラーナの存在が明確に体系化された最古の例の1つ。マントラ・瞑想・呼吸などのすべてがエネルギーワークといえる。
古代中国(道教&中医学)
約3000年前から現在に至るもので、氣功や丹術が発展し陰陽五行論とセットになって経絡やツボを扱ったエネルギー操作が体系化されたもの。経絡や氣の流れを整えるということは現代のエネルギーワークそのものともいえる。
日本古来(霊術・手当)
古神道を元とした土着特有のスピリチュアル文化で、祓い・祝詞・瞑想をはじめ氣の導引などを活用して氣の流れを整えたりする。江戸時代から明治時代にかけて霊術という言葉で体系化される様になった。一般的な家庭では手当という手技で拡がりをみせた。
エネルギーワークとヒーリングの違い
エネルギーワークとヒーリングは混同されがちですが、本質的なものをみると目的やアプローチ範囲がニュアンス的に変わってきますので以下に違いをまとめていきます。
目的の違い
エネルギーワークの目的は主に調整・活性化・覚醒などで、健康やカラダの不調の改善というよりエネルギーの流れを調律したり同調させることになっています。これに対してヒーリングの目的は主に、癒す・回復・統合などで、傷ついた肉体や心や魂などを回復させることになっています。凄くシンプルな言葉に置き換えるとエネルギーワークは高めるで、ヒーリングは戻すになります。
アプローチ範囲の違い
エネルギーワークのアプローチ範囲は手技や呼吸法や音や視覚など多様なエネルギー操作手段を用いて、状況に応じて調整・浄化・活性・書き換えなど広範囲に及びます。これに対してヒーリングのアプローチ範囲はクライアントが寝ているなど受動的・受容的なアプローチが多く、感情・心身・魂などの痛みに対して直接的なケアを行っていきます。
意識ステージの違い
マインドセット
- エネルギーワーク:調整・向上・進化
- ヒーリング:痛みや問題を癒す
ゴール意識
- エネルギーワーク:開花・覚醒・波動上昇
- ヒーリング:安定・安心・解放
意識層
- エネルギーワーク:チャクラ・ライトボディ・宇宙意識などの高次元
- ヒーリング:インナーチャイルド・深層心理・過去性
スピリチュアルな世界観は違いを明確にするのが難しいですが簡潔な解説は上記になります。エネルギーワークとヒーリングには違いがあるものの関係性は補完関係にあるといえ、ヒーリングで癒してからエネルギーワークで整えたり進化させるのが理想的な流れだとされており、深層の傷が癒されていない状態でエネルギーワークを行っても効果が薄かったり再発することもあるとされています。
エネルギーワークの種類
世の中には多種多様なエネルギーワークがありますが、代表的なものを体系ごとに紹介します。
ハンズオン系
- レイキ 日本発症の手当て療法の一種で施術者が患者に手をあて高次元の普遍的エネルギーを手から流し患者自身の自然治癒力を高めることを目的とした手法。
- 氣功 中国伝統の民間療法で、呼吸法・姿勢・意識の集中などを組み合わせてカラダの中に流れる氣を整えることで心身のバランスを回復させるもので、内丹術から外氣功まで幅広くある。
- 手かざし 手をかざすことで病気や不調を癒すという民間療法や宗教的な行為で、真言密教やスピリチュアル整体などが一般的。
意識操作系
- チャクラ瞑想 カラダの中にある7つのチャクラに意識を集中させて活性化を図る瞑想のことで音・色・イメージなどで活性化する。
- マントラ インドで古代から伝承される神聖な力を持つとされる音や言葉のことで、波動を上昇させたり場や意識を変容させる。
- ライトボディアクティベーション エネルギーの修繕と補強・浄化と活性など覚醒したエネルギー体を構築するワーク。
情報場操作系
- ヒーリングコード アメリカで近年開発されたエネルギー療法で特定の数字や言霊で情報場を書き換えるもの。
- アクセスコンシャスネス 人生における様々な制限や問題に気づいて変容させるもので、言語や質問によってエネルギーを動かしていく。
体験談
私がはじめてエネルギーワークを体感したのは大動脈解離で父が入院している時です。病状が重く隔離が必要だったので病室は個室でしたが、個室といえども流石にコンロや鍋を持ち込んで海水温熱療法をする訳にはいかなかったので、お見舞いの際に患部に手を置いてみました。
手を置いて5分くらい経過した頃に手から何かを吸い上げている様な感覚や掌がビリビリする感覚がでてきましたが、丁度そのタイミングで父が痛みが吸い上げられている気がすると言い始めました。(因みに父はスピリチュアルにはまったく興味がない上にかなりの否定派でしたのでこの時も何も言わずただ手を当てていただけでした。)
この様なことは初めての経験でしたが少しでも効果がありそうだったのでそのまま続けていると、父が幻覚を見始めます。天井の辺りを不思議そうに観ながら「満員電車が走っている。」「クマの親子が近づいてきた。」「雪舟の絵みたいな崖を木こりが登っている。」「犬がたくさんいてこっちをみてる。」「昔の日本地図みたいなのがでてきた。」など色んなことを言い始めました。
意識はしっかりした状態で不思議そうに愉しそうに眺めていたのが印象的でした。私が手を外すとパッと消えてなくなる様で、また手をかざして少し時間が経つと観えてくるというものでした。(勿論私を含めた父以外は誰も観えていません。)
これを何度か繰り返していると父の患部の痛みが半減したと喜んでいました。非意図的でしたがこれがいわゆるエネルギーワークだったのだと思います。この数時間のエネルギーワークで体重が2㎏減少してしまったのでかなりのエネルギーを消費してしまうのだと痛感したのもよく記憶しています。
自身のエネルギー消費が大きいので基本的に海水温熱療法などの施術時にエネルギーワーク的イメージで施術はしませんが、この一件の後に手当てのイメージで海水温熱療法に取り組んだところ、今迄以上にクライアントさんに効果が出始めたので現在は手当てのイメージでプチエネルギーワーク的な施術を行っています。
正直なところこの一件がエネルギーワークだったのかどうかの断定は出来ませんが、これまでスピリチュアル領域に関しては鼻で笑っていた父が執拗に幻覚を説明していたのは流石に普通でない事象でしたので、やっぱり世の中には解明されていない何かが存在しているということは深く理解できた出来事でした。