毒素に溢れた現代だからこそ肝腎要(かんじんかなめ)
肝腎要は極めて大切な要点であることや、とりわけ重要なことを指す言葉。表題にもある様に現代は資本主義社会の代償として、添加物をはじめとした體(からだ)にとって有害な物質が溢れた時代です。
利便性が高くなったことは確かに幸せなことで、進化することは決して悪いことではありません。ただ、その代償として體がどんどん不健康になっていくのは、ちょっとどうなのでしょう。健康とは「健全な精神状態を維持するために健全な體をキープすること。」と捉えていますが、體に毒素が溜まった状態では到底健全な體をキープすることは不可能なので健康とはいえません。どれだけ便利になっても不健康では人生を楽しむこと至極難解なことと捉えています。
肝腎要の言葉の由来となっている、肝臓と腎臓にはそれぞれにいくつかの働きがありますが、2つに共通する代表的な働きは「不要な老廃物の排泄」で浄化器官と呼ばれる臓器になります。表題の様な毒素だけでなく、毒素が世の中に蔓延するずっと以前から肝臓と腎臓は存在していましたし、生きていく限り體内の代謝でエネルギーを生成する場合、どうしても老廃物は発生してしまいます。それを排泄するために頑張っているのが肝臓と腎臓なのですが、現代社会ではその肝臓と腎臓にさらに負担をかけるように毒素を摂取せざるをえない社会環境なので、肝臓と腎臓には大変な負担になっているのが現状になります。こんな現代だからこそ健全な體の要ともいえる肝臓と腎臓にフォーカスして體を労わることが肝要だと強く感じます。
肝臓や腎臓の機能低下によって體に起こる問題は以下の通りです。
- 食欲低下若しくは異常な食欲
- 拒食症若しくは過小症
- 消化不良・便秘・下痢・胃のむかつき
- 胃もたれ・吐き気
- 常に體がだるい
- 顔色の悪化
- 肩こり・腰痛
- ガスが溜まる
- 肝臓あたりの膨満感や痛み
- 呼吸不全・喘息
- 肝炎
- 歯肉炎
- コレステロール値の上昇
- 體全体の炎症
- 筋力低下
- 胸のざわつき・いらつき・うつ状態
- 睡眠障害・睡眠不足
- 骨粗しょう症
- 性障害・前立腺障害
- 尿排出の障害
- 月経不順
- ホルモンバランスの乱れ
- 冷え性
- 上半身の異常な発汗
- いびき
- 口臭・体臭
- 皮膚病・ニキビ・吹き出物
- 顔や手のシミ
- 頭痛
- 視力の低下・クマ
健康に興味のある方や自身の體に目を向けている方は心当たりがあることでしょう。肝腎要を蔑ろにしていると、上記の様な弊害をきたしていくことになるので、少しでも早めに対処して健全な體を培っていくことが肝要かと思われます。