温活でカラダの悩みを撃退!温活3大メソッド
温活とは基礎体温を適正な温度まで引き上げる活動の総称で、生活習慣の変化から、一昔前より1℃ 近くも基礎体温が低下した現代人に表れている、冷え性や便秘、その他不定愁訴などを撃退するために、近年流行してきた言葉です。
温活の目標は基礎体温を上昇させて免疫力を高めたり、内臓などの機能を高めてカラダの新陳代謝を活性化することにあり、近年は温活というカテゴリーで、様々な商品や行動が紹介されています。
今回はその中でも温活の3大メソッドともいわれる、運動・食事・温熱を中心にお伝えしていきます。
機能的運動で基礎体温上昇!日常生活で筋肉を上手につかっていこう!
筋肉にはヒート効果もあるので、確かに筋肉をつければ体温が上昇しやすくなり、カラダは温まりやすくはなります。
でも女性の場合は、男性に比べてもともと筋肉がつきにくく、かなりの運動やトレーニングを積まなければなかなか基礎体温が上昇するレベルの筋肉には発達していきません。しかも、きちんとした方法でトレーニングしていかないと、筋肉が凝り固まってしまい、血液の流れが悪くなってしまい、余計に基礎体温が低下するといったことにもなりかねません。
女性の場合、基礎体温に欠かせない筋肉がおしりの筋肉で、おしりを上手に使って日常生活を過ごせるようになれば、冷え解消にも繋がりますし、基礎体温が向上しやすくなります。
おしりの筋肉を上手につかうにはインナーマッスルから!
おしりの筋肉の中で1番大きな筋肉は、大殿筋といわれる筋肉ですが、この筋肉を上手につかっていく為には、ヒールを履く習慣のある女性のほとんどが機能的につかえていない、おしりのインナーマッスルに刺激をいれる必要があります。
このインナーマッスルが機能的に使えてないと、脚の前の筋肉などばかりをつかってしまい、脚が太くなって、おしりが垂れ下がり、おしりの冷えを生んでしまうという悪循環を招いてしまいます。
おしりが冷えると、子宮や腸などの冷えにもつながり、カラダの不調にも直結してしまうので、出来るだけ以下のエクササイズで、おしりのインナーマッスルに刺激をいれていきましょう。
歩き方をキレイにするには内ももの筋肉も大事!
おしりのインナーマッスルが機能的につかえるようになったら、バランスをとるために、内もももの筋肉も大事になってきます。
基礎体温向上を目的とした、日常生活での最大の運動となるものがウォーキングで、内ももの筋肉は、おしりをつかって歩く時に、すごく大事な筋肉になります。バランスよくキレイに歩くためにも、以下のエクササイズで、うちももの筋肉にしっかりと刺激をいれていきましょう。
カラダを温める食材を摂取して、カラダの内側から温活を!
食材にはカラダを温める性質を持つものと、冷やす性質のものがあります。温める作用の強い食材を食べると、身体の中から温めることができるので、温活には最適な食材だといえます。
日々の積み重ねが大事!食卓に温活食材を!
温活食材でとして、おすすめしたいのはお肉なら羊肉と鶏肉です。ジンギスカンは、ロシアや北海道でよく食べられているのですが、シンプルに考えると、寒い国で食べられている食材はカラダを温める効果のあるものが多いのです。魚に関しても一緒で北の海で取れる鮭やまぐろ・かつお・サバなどはカラダを温めてくれる効果があります。
タンパク質以外の食材でいくと、冬が旬の食材もカラダを温めるものが多くなっています。例えば、大根や白菜、ごぼう・れんこん・みかん・よもぎなどが代表的です。その他では、黒きくらげ・黒ゴマ・黒砂糖など「黒」が付く食材もおすすめです。
これらの食材を多く食卓に取り入れると、カラダの中からポカポカになっていきますが、外食が多かったり、エンゲル係数があがってしまったりで大変な場合、薬味を活用していきましょう。基本的に薬味と呼ばれる食材は、カラダを温めるものが多いのでいつもの料理にプラスするだけで温活料理になります。例えば、しょうが・唐辛子・にんにく・ねぎ・みょうが・シソなど細かく刻んで乗せて食べるだけで効果的です。
カラダを冷やす食材は避けるか工夫しましょう!
上記のような温活食材を摂取することも大切ですが、カラダを冷やす食材を出来るだけ食べないようにすることも温活には重要なことになってきます。夏野菜や暑い地域で収穫される食材は身体を冷やす性質があり、例えばトマトやきゅうり・ゴーヤ・ナスなどになります。
これらは出来るだけ摂取しない方がいいのですが、絶対に食べてはいけないのかというと、そうではありません。実は、カラダを冷やす性質の食材も調理法で冷やす働きを弱めることができます。
例えばトマトは煮込んでスープにしたり、ナスは油で揚げたり、きゅうりも油で炒めて食べるとカラダを冷やす性質を減らすことが出来るので、一工夫して食卓に並べるとカラダの冷えを減らすことが出来ます。
食事の面での温活の場合は、食材の性質を知って、温める食材を食べることで、カラダの中から温めることができるので、産地や季節・色を考えてみたり、薬味をトッピングして冷えないカラダを目指していきましょう。
温活の救世主!冷え性改善に抜群の効果を発揮する温熱!
カラダが冷えているのは、カラダが冷えている原因があります。その大きな要因が上記であげた運動と食事で、生活習慣の変化から現代人の基礎体温が低下してきました。
運動面でいくと、ITの発達でデスクワークが増えたり、移動手段が増えて歩くことが少なり、慢性的な運動不足に陥るなど。食事面でいくと、ハウス栽培や流通経路や保存技術の発達で色んな食材が食べれるようになった反面、カラダを冷やす食材を摂取する機会が増加するなどになります。
便利になればなるほど、温活とは逆の方向にいってしまってます。ですので、上記であげたような、温活を意識した生活習慣を行っていく必要があるのですが、忙しい現代社会では、なかなか生活習慣を意識し続けることは難しいことです。そんな方の救世主となるのが、海水温熱療法とよばれるものです。
カラダの芯から温めることが可能な海水温熱療法!
海水温熱療法はシンプルな療法ですが、効果は絶大です。海水で蒸したタオルを順々に全身にかけていって、熱をカラダの中に浸透させていくようなイメージです。
私も冬になると、カラダの冷えを感じていたのですが、初めて施術した日の衝撃は今でも忘れません。12月の寒い日だったのですが、海水温熱を受けた後に薄着で外を歩いていても、ずっとカラダがポカポカと温かかったのです。しかも、4~5回の施術を受けただけで、基礎体温が0.5 ℃も上昇して、今でもずっとその体温をキープしています。
恐らくカラダの中で最もヒート効果の高い内臓が温まったからだと思いますが、こんなにも簡単に基礎体温があがったのは衝撃でした。
毎日のお風呂に一工夫で温活を!
温熱の中での一押しは、上記の海水温熱療法ですが、まだまだ施術者の絶対数が少なく、身近なものではありません。そんな場合は、お風呂に入る時の一工夫をお伝えします。
毎日の湯船に浸かる時のポイントですが、「普段よりぬるく」「普段より長く」を心がけるようにしてください。例えば、いつも43℃のお風呂に5分浸かっていたとしたら、42℃のお風呂に8分浸かるようにしてみてください。
基礎体温を測りながら、自分にあった最適の温度と浸かる時間をみつけるとベストですが、面倒であれば、いつもより、「ぬるく」「長く」を実践するだけで、温活の実践になります。
プロフィール
品川幸子(しながわさちこ)
予防医学食養生士・薬膳食療法専門指導士・スポーツフードスペシャリスト資格・嘉数式海水温熱施術士
2016年度NPCJ西日本大会アスリートモデル部門優勝、2018年ベストボディ大会ファイナリスト。現在は運動トレーナー・食養療法士・温熱施術士として、多方面で活躍中。