海水温熱療法がお尻の冷えに効果的な理由

海水温熱療法をしている時にいつも思うことですが、女性のほとんどすべての方がお尻が冷えています。男性でも冷えている方が多いですが、圧倒的に女性は冷えが顕著です。
現代社会が便利になった代償によりこの様な現象が起きてしまっているのである意味仕方のないことですが、今回はお尻が冷えるということはどういうことかや海水温熱療法がお尻の冷えにどの様に作用していくかなどを包括して解説していきます。
お尻の冷えはただの冷えにあらず
お尻が冷えているということは、骨盤内の血流・リンパ流が滞っている状態になります。この場所は…
- 坐骨神経(足の神経の大動脈)
- 仙骨(自律神経の総本山)
- 子宮・卵巣・前立腺などの内臓
- 大腸(便秘ゾーン)
など重要器官の交差点ともいえるとても重要な場所なのでお尻が冷えているということは万病のスタートといっても過言ではありません。
殿筋を温める意味
お尻には、大臀筋・中臀筋・小臀筋という大きな筋肉があります。これが骨盤を支える大切な筋肉であり、これらが冷えて硬直すると…
- 仙骨周辺の動きが悪くなる
- 坐骨神経が圧迫される
- 下半身の巡りが悪くなる
といった現象が連鎖的に起こってしまいます。海水温熱療法で、この冷えた殿筋にじわじわと熱を通すことにより、筋膜と筋肉がゆるみはじめ(解けるイメージ)血流の再開通を促すことが可能です。カラダの中枢からゆるめていくことは全体に派生しやすくなりますので、そういった意味でも殿筋を温めるということは大切なことです。
骨盤の内臓に熱と波長を届ける
海水温熱療法のいいところは、ただ温めるだけではなく 熱+海のミネラル+水分 が皮膚を通じて深層に波動として浸透していくことにあります。お尻の皮膚の奥には…
- 子宮・卵巣(女性)
- 前立腺(男性)
- 直腸・S状結腸
などの臓器が密集状態にあります。密集しているということは一般的な熱浸透では深層まで行き届かないことが多いのですが、海水温熱療法の特性により、ここにじっくり熱が届くことで、内臓の冷え(内臓型冷え性)が緩和しやすくなり…
- 月経痛
- 性ホルモンのアンバランス
- 排泄の不調
などにも良い影響がでやすくなります。また、骨盤内は血流だけではなく水分や熱の循環も滞りやすいエリアになりますので、循環をよくするためのアプローチをすることは包括的に大切なことになります。
仙骨を温める=自律神経にもアプローチ
仙骨は副交感神経が束になって通る場所で、ここが冷えて固まっていると…
- 眠れない
- 回復しない
- 緊張が抜けない
という休めないカラダになってしまいます。仙骨の裏側(つまりお尻のど真ん中)に海水温熱タオルをしっかり押し当てるとグッと熱が奥まで浸透し、その反転作用により神経の呼吸が深まったようにフッと緩んで、勝手に副交感神経モードに切り替わる瞬間がきます。施術中に「寝落ちした。」「おならが出た。」という方は、この仙骨リリースの効果がでている証拠にもなります。
お尻が冷えていると足も冷える
お尻が冷えていると、そこを通る血液も冷たいまま下半身向かうことになってしまいますので足の冷えは足元のせいだけではなくてお尻の冷えということも十分可能性のあることです。
海水温熱療法でお尻を温めることで骨盤内の血液が再起動されれば足先にも温かい熱が届きやすくなるので足湯よりもお尻の温熱療法の方が足の冷えに効果的な可能性もあります。
まとめ
お尻はただ座るところではなく、神経・血管・筋肉・臓器・感情までも詰まったボトルネック部位になります。海水温熱療法で、骨盤から深部臓器に熱を届け、自律神経を揺らし下半身全体の巡りを促していくことはいいかえると、全身の再起動ということにもなるので、カラダの色んな不具合を感じている方にはぜひ1度試してもらいたいものになります。