海水温熱療法が癌に対してできること

薬事法によって海水温熱療法で癌が治るということは到底いえませんが、海水温熱療法にも癌に対してできることはあります。療法の特性上色んな角度からの解説が出来ますが、今回は癌の物理的な特性のみに着目して、特性に対して海水温熱療法ができることをそれぞれ解説していきます。
癌は熱に弱い
癌細胞は正常細胞よりも熱に弱いという性質がありますが、これは一種の設計ミスの様なもので癌細胞は防草的に分裂を繰り返すが故に自分で効率的に熱を逃がせなくなっています。また癌細胞は酸素の少ない環境でも増殖できるように変異していて、そにれ伴ってエネルギー産生工場とえいるミトコンドリアの機能が低下していることも多くあります。
これらのことから解るように癌は代謝が低く熱処理が苦手で冷えた環境を好む存在といえるので、シンプルに癌は熱に弱いということがいえます。
海水温熱療法によって癌の居づらいカラダ環境をつくる
海水温熱療法が癌に対して意味を持つのは、癌細胞そのものを壊すためではなく、癌が好む冷えと停滞の土壌を崩すことが出来るからという点にあります。海水温熱療法は深部体温をじんわりとあげることによって血液の再循環を促し、酸素と栄養の供給網を回復させ免疫細胞の循環力を高めていくことが期待でき、これは癌細胞にとって居心地が悪くなる体内環境をじわじわとつくっていくことになります。癌と直接闘うのではなくて居づらい環境をつくるというのがポイントです。
心臓に癌がほとんどできない理由
心臓に癌ができにくいのは単に心臓が強い臓器だからでなく、心臓は血流量が多く代謝が常に活発だからです。血流とは、酸素・栄養・免疫・熱・情報などあらゆる生命に必要な物流を行っているもので、そこが活発に流れている場所では細胞の異常な増殖は起きにくくなります。
癌が好むのは流れの少ない停滞した湿地的環境になるので、逆にいうと血がよく巡っている場所には癌は根を張りにくいということになります。
海水温熱療法によってスムーズな血流環境をつくる
海水温熱療法の中核にあるのは熱刺激による血流や気の流れの循環を高めることになり、この中核によって…
- 毛細血管を開き末端まで血液を届ける
- 筋肉を緩め動脈と静脈のポンプ作用回復
- 深部の冷えて動かなくなっていた臓器に熱を浸透させる
ことが期待できます。特に腹部・骨盤・背中などは流れが滞りやすく癌ができやすい部位ですが、ここにしっかりと巡りをつくることができれば、湿地的環境から流れのある環境へと戻すことが可能になっていきます。
また、癌細胞は体内でこっそり身を潜めて増殖するという特性がありますが、これの起因となるのが免疫細胞の見回り力の低下であり、その背景にも血流環境の低下があります。海水温熱療法で血流活性が促されると、白血球・リンパ球・マクロファージなど癌細胞を感知し排除する免疫細胞が体内をきちんと巡回できるようになり、このことも癌が居づらくなる環境変化になります。
まとめ
癌にとって居心地のよいカラダは、冷えて、滞って、流れが止まっているカラダ。海水温熱療法ができるのは、その反対の環境へ少しでも導くこと。温かく、巡りが良く、細胞同士が繋がりあっているカラダ。癌をやっつけるためではなく、カラダ(命)本来の調和が取り戻されることによって癌という存在がそこに居づらくなるカラダへと戻ることになります。