タイプ別ふくらはぎが細くならない原因と効果的な解消法
ふくらはぎ細くならない人の特徴と解消法
ふくらはぎが細くならない人を特徴ごとに分類すると以下のタイプに別けることができます。
- 立ちっぱなしで正しく立てていないタイプ
- 踵重心で日々の生活を送っているタイプ
- 反り腰タイプ
- 立っている時に爪先が外を向いているタイプ
- ヒールを履くタイプ
今回はそれぞれのタイプごとに細くならない原因やその原因の解消法を紹介しますので参考にしてみてください。
立ちっぱなしで正しく立ててないタイプ
このタイプの方のふくらはぎの状態はパンパンな場合が多く、むくみやすさを感じ1日の終わりには重だるさを感じていることが多いはずです。常に立っているのと血流が滞ってしまいそれが原因でむくみやだるさがでると考えがちですが、立ち方が悪いから血流が悪くなるという概念に切り替えましょう。
また立つ動作が多いと必然的に歩くことも多くなりますが、立ち方・歩き方に問題があるとふくらはぎは太くなりやすく、むくみやすくなります。
ふくらはぎが細くならない人の原因「立ちっぱなし」
この立ちっぱなしの人が抱える、ふくらはぎが細くならない最大の原因は『膝を伸ばして立っている』ということです。
ふくらはぎが細くならないという悩みを持っているほとんどの人は膝を伸ばして立っていて(日常生活で無意識に立っている時を確認してみてください。)膝を伸ばしっぱなしだとふくらはぎや膝裏は常に張った状態で伸びっぱなしです。
伸びた状態で緊張が続くので張ったり疲れたりするのは至極当然なことといえます。
立ちっぱなしの人のお勧め解消法
仕事上立ちっぱなしの人でもふくらはぎを細くしたいのであれば、立ち方・歩き方の改善をすることが大切になってきます。身体つきは日頃の習慣で形造られていますので、立つ時間が長い人は同じ姿勢や同じ動作を長時間行うことになり、正しい姿勢や理にかなった動作でなければ余計な部分に過度な負担が掛かってしまいます。
本気でどうにかしたい場合は様々な理にかなった動きをインプットする必要がありますが、まず基本となる理にかなった楽な立ち方を覚えることがおすすめで、それは『骨で立つ感覚』になります。
骨で立つことを感じられると立つために無駄に筋肉を使うことがなくなるため長時間立っていても疲れにくく、むくみにくくなります。(骨で立つ感覚は動画を参考にしてください。)
歩き方も改める必要がありますので歩き方も下記動画を参考にしてみてください。
踵重心で日々の生活を送っているタイプ
踵重心のタイプを見る上でまず押さえておきたいのが自分の足裏のどこに重心が乗っているか認識している人は少ないということです。実際に普段意識したことさえ無い人がほとんどなのではないでしょうか?
ふくらはぎが細くならないと悩んでいる人は非常に高い確率で踵重心(厳密にいうと踵後側重心)になっていることが多く、この踵重心は前述した立ち方の原因となる膝を伸ばして立つことに大きな影響を与えており
- 「踵重心になっていることで膝が伸びる」
- 「膝が伸びることで踵重心になる」
という相互関係となっています。
ふくらはぎが細くならない原因「踵重心」
踵重心と膝が伸びることは相互関係にあるため、ふくらはぎや膝裏は伸びっぱなしの状態で緊張状態が続き「疲れやすい」「むくみやすい」「張りやすい」の三拍子になってしまいます。これらがふくらはぎが細くならない原因といえます。
踵重心の人にお勧めの解消法
踵重心でふくらはぎが細くならない人におすすめの解消法は、当たり前のことですが重心位置を変えて踵重心にならないようにすることです。踵重心から『踵前側重心』へ意識を変えてください。
実は踵は皆さんが思っているよりも長いのですが、多くの方は踵を後ろ側で捉えてそこに重心が乗ってしまっています。
踵前側重心というのは距骨の真下になるので皆さんのイメージよりも少し前になります。
解剖学的にいうと踵前側重心とは下図のように距骨に重心を乗せるということになります。
そして、身体の重心は左右の内果(内くるぶし)同士を結んだラインにあるので、脛を前側に5〜10°傾斜させる感覚で足首を少し曲げることでこの位置に重心が乗る感覚が得られるはずです。最初はかなり前のめりになってる感覚になってしまいますが、普段それだけ踵後ろ側重心だったということにもなります。
反り腰タイプ
反り腰の人もふくらはぎは細くなりにくいです。反り腰の人も膝が伸びっぱなしで踵重心との相互関係にもあるため、反り腰の人は足元から姿勢や立ち方を見直す必要があります。
ふくらはぎが細くならない原因「反り腰」
前述したように踵重心だと膝は伸びてしまい、膝が伸びると踵重心になってしまいます。これにより、膝から下の重心はカラダの後方にスライドし、その影響で骨盤は前にズレて身体全体の重心バランスをジェンガのようにジグザグに取ってしまいます。(下図参照。)
その結果頭は後ろにズレるので腰は反らざるをえない状態になります。「反り腰」「膝伸びっぱなし」「踵重心」はセットで起こるため反り腰の人は、立っている時に膝が伸びていないか、踵重心になっていないかを確認してみてください。意識さえ継続出来れば、膝伸びっぱなしも踵重心も反り腰もいっきに改善する可能性もあります。
反り腰の人にお勧めの解消法
反り腰の人は腰周りの筋肉が縮んで・お腹周りの筋肉が緩んでいます。緩んだお腹周りの筋肉を目覚めさせるためにまずは腰の骨(腰椎)を丸める運動がお勧めです。
やり方はとても簡単で、仰向けに寝て膝を立て床と腰の隙間を潰す練習をしてみてください。
この時の注意点は腰椎を丸めることで、それに連なり背骨全体も丸くなるイメージを持って行うことです。
次に、上記の運動を座ってもできるようにしてみてください。
座って出来るようになったら、この感覚を立った状態でもできるようにしていきます。
ただ、立つと急に難しく感じるはずですので、その場合は壁にくっついて、壁と腰の隙間を潰す練習を行ってから徐々に移行する様にしてみてください。
立ってる時につま先が外向いているタイプ
立ってる時につま先が開いて外向いてる人は要注意です。正確に言うと脛(スネ)は正面を向いているのにつま先が外を向いてる人になります。
ふくらはぎが細くならない原因「つま先が外向いている」
脛に対してつま先が外を向いていると足首がズレるためため下図のように距骨という骨が内側にズレてしまいます。
この影響で本来距骨の上に乗っているはずの脛骨というスネの骨が支えられないため、それをふくらはぎの筋肉で安定させようと過度に頑張ることになってしまい、これがふくらはぎが細くならない原因となります。
つま先が外向いている人にお勧めの解消法
まずは、単純に足の人差し指辺りを正面に向ける意識で常に立つこと、そして膝を緩めて脛を前側に5〜10°傾斜させる感覚で足首を少し曲げて立つことを意識してください。(骨で立つ感覚の動画を参考してください。)
つま先が外を向いて立っている人は内ももと裏ももが弱くなっている場合がほとんどなので、そこの強化も必要になってくるので、内ももと裏ももを同時に鍛えられる以下のエクササイズも行ってみてください。
ヒールを履くタイプ
薄々皆さんも気づいておられるとは思いますがヒールはふくらはぎの大敵です。そもそもヒールは歩くためには設計されていないのでヒールを履いて歩くことはお勧めできません。
とはいえ、ファッションや仕事上履かないといけない人も多くいらっしゃいますので、ヒールを履く場合の唯一のポイントを解消法のところでご紹介します。
ふくらはぎが細くならない原因「ヒール」
ヒールが良くない点は見た目の通り、つま先下がりで踵が上がっている状態で身体を支えている構造に無理があるからです。
物理的につま先荷重になりやすいため常につま先立ちの状態で移動することになるため、ふくらはぎの筋肉は強制的にフル稼働状態になってしまい太くなってしまいます。
ヒールを履く人にお勧めの解消法
ヒールを履いている時の立ち方のポイントは、つま先下がりで踵が上がっているのにいかに距骨に重心を乗せられるかがポイントになり、それには下図のような距骨を床に垂直に落とす力のベクトルを意識してヒールを履く必要があります。
多くの人は全てのベクトルがつま先の方向に向かっており、そうなるとつま先荷重となって、ふくらはぎを酷使することになってしまいますので、どうしてもヒールを履かないといけない場合は極力重心を真下に落とす様に努めてください。しつこくなりますが、最大の解消法はヒールを履かないことですので、ふくらはぎを細くしたいのであれば出来る限りヒールは履かない様にしてください。
おすすめのふくらはぎを細くする方法
ここまでふくらはぎが細くならない人の特徴と解消法をパターンごとにご紹介してきました。ご紹介した解消法を試してみて効果を実感出来たのであれば、どんどん美脚に向かえる可能性がありますので、以下で紹介している美脚メソッドも試してみてください。
解消を行っても効果が実感できなかったということであれば、残念ながら骨膜や筋膜をはじめとした結合組織が癒着したり捻じれたりが大きすぎて、それを解かない限りどうにも出来ない可能性が高いです。その様な場合は少しでも癒着を剥がさないと前に進みませんので、その場合はディゾルブピーリングがおすすめです。
ディゾルブピーリングとは?
ディゾルブピーリングとは、簡単に説明すると身体の表面から深部までを温めて(海水温熱療法)長年の身体の使い方の癖で発生してしまった癒着を解した後に、専用のツール(細胞セラピー)をつかって癒着を剥がしていく施術です。癒着が酷ければ酷いほど身体を思ったように動かしたり意識することは出来ません。
上記で紹介した解消法で効果がないということは癒着が酷過ぎて身体の操作性が失われてしまっている状態ですので、それを多少なりとも解消することが大切になってきます。
ディゾルブピーリングの詳細は以下をご参照ください。
なぜふくらはぎを細くできるのか
細くする = 痩せる
という概念がいまだに世の中に浸透していますが、よっぽとふくらはぎに脂肪がついていない限り体脂肪率を落として、いわゆる痩せた状態にしたからといってふくらはぎが細くなることはありません。(ふくらはぎが細くなる頃には身体全体がガリガリにやせ細って美とは違う状態になってしまいます。)これは、ふくらはぎが太くなってしまっている主原因が脂肪ではなく筋肉の捻じれだからです。
この捻じれは上記のような重心の癖やヒールを履くことによってエラーが積み重なって出来るもので、それを修正しない限りまた太くなってしまいます。ですのでふくらはぎを正しく使っていくためにもふくらはぎを修正する前に癒着を取ることをおすすめしています。
癒着をある程度とってしまえば、捻じれそのものが解消され細くなる可能性もありますし、深部の色々な流れが健康な状態に戻り代謝自体がアップすることも期待出来ますのでダブルの効果で細くなる可能性を秘めています。
もちろんどれくらいの癒着があるかや、この施術が合う合わないかによって解消具合は人によって左右されますが、クライアントさんは1回の施術で「何十年ぶりに足首が出現した。」などの体感を得られる方もおられ、細くしたり輪郭をだすということは十分可能だと考えています。
効果の継続期間
ディゾルブピーリングは海水温熱療法と細胞セラピーという施術をセットにしたものですが、正直なところ海水温熱療法は効果の継続期間は短いものが多いです。(気管支炎など年単位で効果が継続するものもあります。)細胞セラピーに関しては深部癒着まで解消されると恐らく数年間は効果継続が見込めます。(1年に1回のメンテナンスは必要の可能性有り。)実際に施術していく場合は平均月に2回位のペースで行っていきますが、2週間前に逆戻りということもなく、どんどん癒着解消に進んでいくことが出来ます。
ディゾルブピーリング(特に細胞セラピー)は一般的な施術に比べると格段に継続率の高い施術ですし、癒着を解消しながら正しい身体の使い方を再構築してしまえば、まずふくらはぎがまた太くなることはないといってもいいかもしれません。
ふくらはぎを細くするためのストレッチやトレーニングとの違い
ヨガやストレッチやトレーニングでふくらはぎを細くすることに挑戦する方は多くいらっしゃいますが、程度にもよりますが目に見えて効果がでる方は殆どいらっしゃらないのではないかと思います。
その理由は、カラダをカタチ作っている癒着はかなり頑固でストレッチやヨガなどで筋肉を伸ばしたからといって簡単に解消するものではないからです。
筋肉をつけるトレーニングなどは癒着に追い打ちをかけてふくらはぎを太くする可能性すらあります。(負荷をかけるのではなくて操作性を学んだり癖を解消する様なジムなら是非行って欲しいです。)
ふくらはぎの太さや筋肉の発達は、これまで培ってきた癖で生まれた細胞の癒着によるものなので、ちょっとやそっとのことではなかなか解けません。だからこそディゾルブピーリングの様に物理的に段階的に癒着にアプローチすることがふくらはぎを細くするときにも必要になってくるということです。
その観点からみてストレッチとディゾルブピーリングの1番の違いは癒着にアプローチする強度といえます。
ストレッチがせせらぎの流れの様な感じだとすると、ディゾルブピーリングは激流といった感じです。どばーっといったイメージになるのでしょうか。とにかく根本である癒着を根こそぎ解いていくという感じの施術です。だからこそ、ディゾルブピーリングは箇所や状態によって強い痛みを生じることがあり、本気でふくらはぎを捕捉したい!という場合はこれまでの悪習を根こそぎ剥がすという覚悟が必要になるというわけです。