知ってて欲しい海水温熱療法の基礎知識

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海水温熱療法とは、沖縄発祥の20年以上の実績のある民間療法で(医療行為ではありません。)、海水(沖縄県の瀬底島で採取した海水)で蒸したホットタオルを使って、足のつま先から頭のてっぺんまで全身を温める施術で、身体を温めて、基礎体温を上げることが可能です。
最近はどこでも言われていることですが、基礎体温をあげることで、身体が本来持つ免疫力や自然治癒力が十分に発揮できる環境が整えられ、よく眠れるようになったり身体が軽くなったりと日常生活がよりよいものになっていきます。
予防医学療法には「病気になってしまってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作る。病気を予防し、健康を維持する。」という目的がありますが、海水温熱はシンプルながら非常に理にかなった民間療法であり、その目的を充分に果たせるのだと言われています。
海水温熱療法のあれこれ
海水温熱療法について
海水温熱療法は、熱を体内に浸透させていくイメージの施術になり、サウナやその他の温活系のものは、表面だけ温まるものが多いですが、海水温熱療法は深部まで熱がしっかりと浸透していく療法になります。
海水温熱療法の中で、特筆すべき点は内臓を温めることが可能で、れにより内臓機能が元の状態に戻りやすくなって、血流改善や代謝UP等、様々な不定愁訴の妨げになっていたものの解消につながりやすくなっています。
基本的に1回で効果を実感できる。(カラダの軽さ・視界良好・スッキリ感・カラダの温かさ)ので、他の施術よりも、リピーターが多いのも特徴です。
海水温熱療法の活用の仕方は、頓服から毎日の施術まで幅広く活用できます。例えば、飲み過ぎでカラダがだるいとか、忙しくて体調が悪い時だけ受けたとしても、疲労回復系の観点で効果が期待できますし、平熱をあげたい場合や、便秘やむくみを解消したい場合などは、週に1回受けてもらうと、1カ月~半年位で効果が実感できます。
アトピーや癌などで、大変な状況にある場合は、毎日施術をすると効果が期待できると言われています。
医学的なエビデンスが何もないので、温熱関係の書籍を読んで総称した感覚での、効果の観点からみた、サウナや岩盤浴などとの効果の違いは、湿った熱(昔は炊いたお米をお腹にのせて胃腸を温めていた。)+α海水という部分が最も関与していると考えられます。(熱の浸透が他の療法よりもいいのではないかと思います。)
あと、海水温熱療法を受けに来られた方がよく心配されるのが、「火傷するのではないか?」ということですが、施術時に使うタオルの温度は大体60℃くらいですが、ベースタオルを間に挟むので体感温度的には40℃~45℃くらいになります。実際に受けてみられたら解るのですが、お風呂の温度くらいなので、基本心地いいという感覚になります。
海水温熱療法の面白いところの1つになりますが、基本的に心地いいという感覚なのですが、筋肉がこっている箇所や、冷えている箇所など、悪いところは物凄く熱く感じます。熱いということは悪いということであって、熱がはいりにくいと熱さを感じてしまいます。(熱がはね返ってくるので、施術者の手も熱くなります。)
でも、熱いからといって、やけどすることはありません。意外に思われるかもしれませんが、悪いところは赤くなりにくく白い肌のままで、ただれるどころか赤くもならないことがほとんどです。(お鍋の蒸気などで、施術する側はたまに火傷してしまいます。)
海水について
海水温熱療法は、基本的に海水であれば効果的には何でもOKだと言われています。
スタッフ研修用にと、大阪の海水や、兵庫の海水、山口の海水を試しましたが、キレイでない海水は沸騰させると臭い匂いがするとか、刺すような痛みがでるので、効果的には変わらないかもしれませんが、しっかりと熱をいれるという観点では少し厳しい感じがあります。
当サロンで使用している海水は、沖縄の瀬底島という島で採取した海水を送ってもらっており、表現の仕方は難しいですが、優しいような、まろやかな感じの海水で熱の浸透も他の海水に比べると良い感じがします。
基本的には海水であれば、何でも大丈夫ですが、やはり沖縄の海水など綺麗な海水で施術した方が効果をだしやすい傾向にあります。
こんな方におすすめ
海水温熱療法は、ほとんどの不定愁訴に有効ですが、特に以下のような方にはおススメです。
* 睡眠の質が悪い方(寝つきや寝起きが悪い。熟睡できないなど。)
* 疲労が抜けにくい方
* 低体温症や基礎体温が低い方
* 冷え性の方
* 内臓機能の調子が悪い方
* 肩こりや腰痛がある方
* ストレスが溜まっている方
* 毎日飲酒されている方
* デスクワークが多く目が疲れている方
* カラダがむくみやすい方
* 代謝機能が低下している方
* 皮膚疾患がある方
* カラダの硬さを感じている方
* 便秘の方
海水温熱療法の注意点
海水温熱療法を施術出来ない方
海水温熱療法も、他の施術や療法と同じような禁忌事項となる方もいらっしゃいます。程度等の個人差がありますが、基本的に以下のような方の施術はお断りさせていただいています。
* 手術してから2ヶ月以内の方
* 骨折している方(骨折箇所が非常に熱くなってしまう)
* インシュリンを投与されているような重度糖尿病の方(温熱は血糖値を下げる)
* ペースメーカーをつけている方
* 静動脈によりスラントを入れられている方
* 妊娠されている方
* 手術をして1カ月以内の方(整形手術含む)
* 飲酒している人(血管が収縮から開放される範囲が広い為倒れる危険性有り)
* 重度の癌等の病気ででカラダが衰弱されている人
* 体力のあまりない高齢な人
海水温熱療法後の注意点
海水温熱療法は、非常に優れた療法の1つであることは間違いないですが、万能ではないので、以下のようなことには注意が必要です。
* 夏場などクーラーのきつい場所に行かない(カラダが直ぐに冷えてしまう)
* 常温の水や白湯などで水分を摂取する
* 施術当日は湯船でのぼせる可能性があるので気をつける
* 施術当日の飲酒は酔いやすいので注意する
海水温熱療法 まとめ
海水温熱療法は蒸したタオルをカラダにかけて抑えていくだけという、非常にシンプルな療法になりますが、しっかり効果をだすにはテクニックが必要です。
1番のポイントとしては、素早く熱をいれることになり、背面15分、前面20分以下で熱をいれることが大事です。丁寧に熱をいれようとしたり、手際が悪く50分以上時間がかかってしまうと、逆にカラダが冷えてしまい、だる重くなってしまいます。
あとは、熱さの個人差が凄くあるので、個人にあった、集中熱入れポイントが存在します。そこにしっかりと的確に熱をいれれるかどうかがポイントになってきます。シンプルさの中に奥深さがあり、まだまだこれからさらなる効果が期待できる療法でもあります。
“海水温熱療法” という字面をみると、何か怪しい感じがしますが、1度ぜひ受けてみてください。受けてみると1度でしっかりと効果が実感出来るので、必ず良さがご理解出来ると思います。