内臓の冷えとは?海水温熱療法による改善と日常生活での対策
内臓の冷えとは
手足の冷えというキーワードはよく耳にしますが、温熱療法界隈では内臓の冷えというキーワードをよくつかいます。
「内臓が冷えている状態とはどんな状態ですか?」という質問をクライアントさんから受けることもありますが、これは読んで字のごとく内臓が冷えている状態です。少し具体的にいくと血流が滞っている状態。内臓が不活性な状態と表現できます。
内臓が冷えているとカラダ全体も冷えてしまいますし(一説によると肝臓は体温の50%を産生していると言われているので、肝臓の冷えは体温に大きく影響します。)万病の元にもなり、癌から精神疾患までありとあらゆる病気の元といっても過言ではありません。
海水温熱療法が内臓の冷えに有効な理由
海水温熱療法が内臓の冷えに有効な1番の理由は、海水で蒸したタオルで温めることでカラダの深部まで熱が届きやすくなるからです。
- 体液と海水の組成成分は近似している
- 海水は熱の伝達に優れたエネルギー媒体である
- 海水は陽の螺旋エネルギーを保持しているため熱エネルギーが流入しやすい
- 湿った熱は深部まで浸透しやすい
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一般的なホットタオルや温泉などではカラダの深部まで熱が届きにくく、内臓まで熱が伝わらないのでなかなか効果がでにくいですが、海水温熱療法は上記の様な理由から内臓まで熱が浸透しやすいという利点があるので内臓の冷えに有効だといえます。
海水温熱療法での内臓の温め方
海水温熱療法は温熱士によって多少考え方ややり方の違いがあり、内臓を温める際もタオルを置いてじっくり施術するタイプの方もいれば、ある程度押圧を加えて熱を送り込んでいく方もいます。
私の場合は後者を中心に考えていますが、その理由は海水温熱療法は波動療法という一面を持っているからです。波動療法といえばスピリチュアル的な意味合いで捉える方が多いですが、昔からある手法でいわゆる「手当」のことです。
一昔前までは、子どもがお腹が痛がったらお母さんが子どものお腹に手を当てて治療していました。(手を当てただけで治るはずが無いと仰る方もいますが、実際に治っていたから「手当」という言葉が治療の代替用語として未だに使われています。)手を当てる治療は量子力学的に近年証明されつつあり、手を当てる療法というのはセラピストの力量によってはとても有効な手法といえます。
これに加えて一昔前のお母さんは子どもの腹痛時に炊いたご飯を布でくるんで子どものお腹の上に載せていました。湿った熱は深部まで浸透するということを知っていたのでこの様な処置をするお母さんが多かったという事実が存在しています。
私の場合はこの2つの要素を取り入れる為に軽く押圧しながら内臓に熱を入れていきますが、この時に内臓の熱反応をみながら炎症反応が強い箇所や熱反応が起こらない箇所を見極めながら重点的に熱を送り、少しでも内臓の回復がはやくなる様に意識しながら行っています。
内臓を温めることのメリット
内臓を温めることのメリットはたくさんあり過ぎて紹介しきれませんが、冷えは万病の元であり未病(発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態。)の大元なので、健康でいる為には内臓を冷やさない様に温めることが何より重要なことです。
近年ターボ癌(急速に進行する癌という造語:SNS上で作られた言葉で医学用語ではない)なども流行っていて、クライアントさんにも癌の進行が速い方が多く来店されていますが、そんな方々は100%の確率でどこかしらの内臓が冷えています。
内臓の冷えがあるから癌になるのか、癌になっているから内臓が冷えているのかという論争もありますが、とにかく内臓を温めることは健康への第一歩ともいえる大切なことであることは間違いありません。
内臓を冷やさないヒント
カラダの不調を訴えて来店される方も多くおられ、皆さんどこかしらの内臓が冷えてらっしゃいますので、せっせと海水温熱療法で内臓を温めていますが、日常生活でぜひ気をつけていただきたい基本的なことは冷たいモノを飲まない食べないということです。
特に夏は何かと冷たいモノを摂取しがちですが、冷たいモノは思っている以上に内臓を冷やし、且つ機能低下を促してしまいます。
内臓を温めることも大切ですが、まずは内臓を冷やさないことに目を向けて、ぜひ冷たいモノを控える習慣を身につける様にしてみてください。