理学療法士が教える肩こりで頭痛が起こる原因とその解消法!
スマホなどの普及により、肩こりからくる頭痛などの症状を訴える方が以前より増えています。
厚生労働省の国民生活基礎調査でも、自覚症状の症状別ランキングで、もっとも多いのが肩こりになっています。
※ 詳細は、こちら厚生労働省結果の概要自覚症状の状況をご覧ください。
ただの肩こりだけでも大変なのに、頭痛がくるほどになると本当に辛いですよね。今回は、肩こりで頭痛が起こる原因や、その解消法を少し掘り下げてお伝えしたいと思います。
頭痛の原因は足裏かも
頭痛の原因は様々ですが、今回は筋肉の緊張(コリ)や柔軟性の低下が原因で生じる頭痛の緩和方法をお伝えします。
実はただ単に頭が痛いからといって頭の何処かに原因があるというわけでもないのです。そこで、今回お伝えしたいのは筋・筋膜の繋がりです。
身体中の筋肉は筋膜という薄い膜に包まれていて、その筋膜はお互いにラインとして繋がっているため、常に影響を及ぼし合っています。
ですので、ある部分に筋の緊張(コリ)や柔軟性の低下が生じたりすると、離れた場所に痛みを誘発してしまうという現象が起きてしまうのです。
要するに、頭痛の原因は頭からではなく、頭と離れた場所が原因で生じてしまうということもあるということです。
実際に頭痛の原因として多いのが、足底筋膜が原因になっている事案です。
足底筋膜とは、足の指の付け根から踵まで、足の裏に膜のように張っているもので、この測定筋膜の柔軟性が低下すると筋・筋膜の繋がりによって頭痛を引き起こすことが多々あります。
頭痛と肩こりはワンセットのような状態に考えてしまいがちなので、肩周りのアプローチばかりに意識がいってしまいますが、実は遠く離れた足裏に原因がある可能性も高いのです。
頭痛の原因の1つ、足底筋膜の柔軟性解消法
ゴルフボールでコロコロ解消法
足底筋膜の柔軟性を出す方法で、もっとも簡単な方法は、ゴルフボールをつかったものです。
お家や仕事場で椅子に座って、足の下(裏)でボール(ゴルフボールなど)をコロコロ転がすだけで大丈夫です。実はたったこれだけで筋膜がリリースされます。
ポイントとしては、自分が心地よい程度(イタ気持ちいい程度)で行うことです。あまりやりすぎてしまうと、かえって硬くなるようなこともあるので気をつけてください。
海水温熱療法で温め解消法
筋膜が硬くなる原因の1つとして、血の流れが悪くなることによる、コリなどからくる場合もあります。
ゴルフボールをつかって、筋膜をリリースする方法だけでは頭痛の解消にまで至らない場合は、ぜひ海水温熱療法を試してみてください。
カラダの奥までしっかりと熱が届いて、基礎体温も1度あがる療法ですので、ポカポカと筋肉や筋膜のコリを緩和してくれるものになります。
とくに足裏などの末端は冷えている方が多いので、海水温熱療法をしっかりと温めることによって、足底筋膜などを緩めることができて、頭痛や肩こりの緩和に繋がっていきます。
肩こりからくる頭痛解消 まとめ
肩こりから頭痛という流れは確かに多いですが、肩こりの原因が何からきているかなどにも着目しなければなりません。
上記のように、筋膜の観点でいくと、全身から肩こりや頭痛が発生する可能性もありますし、人や時と場合により様々です。頭痛解消法などいろいろな手段や情報がありますが、どれが効果があるかなど人それぞれですので、色々な情報を元に、色々なものを試していただければと思います。
とりあえず、ゴルフボールでコロコロや、海水温熱療法は、肩こりや頭痛などの解消法としての成果が多いので、ぜひ試してみてください。