眼精疲労を温める場合と冷やす場合
眼精疲労の特徴
まずは、眼精疲労の特徴から見ていきます。
主に以下のような症状が多いのではないでしょうか?
- 目が痛む
- 目の奥が熱い
- 目がかすむ
- 目の疲れを感じる
- まぶたが痙攣する
- 目の乾きを感じる
- 涙がよく出る
- ものが見えにくくなった
眼精疲労の原因
- 目の不具合
- 環境の不適
- 心身の悪化
目に何らかの問題があり発生するその多くは、度の合わない眼鏡を使用していたり、老眼の初期など、最も多いのはやはり、パソコン業務、スマホ操作など近距離に長時間連続でピントを合わせる作業だと思います。
目の筋肉がオーバーワークによる疲労で、硬くなり様々な症状を引き起こします。
では、これらの対処を症状別に見ていきましょう。
眼精疲労の対処法
まず、眼精疲労の対処で思いつくのは目を「温める」「冷やす」というシンプルな方法だと思います。
では、眼精疲労は温めるべきか冷やすべきか・・・
ここが皆さんが悩んでしますポイントではないでしょうか?
私達人間は情報の80%~90%を目から得てると言われています。
目を開いているだけでも無意識に『よく見よう』と目を働かせています。
無意識の内に使っている上に、パソコンによるデスクワークやスマホの長時間使用などが加わると眼精疲労に悩まされるのは至極当然と言えます。
冒頭にも挙げましたが眼精疲労には種類があり個人によって症状は異なります。
大きく分けると眼精疲労の種類は2つです。
- 充血などによる炎症
- 充血のない疲れ目
この2つは全く対処方法が異なります。
対処法としては、
- 目の充血などの炎症は冷やす
- 目がショボショボする、充血のない疲れ目は温める
充血があるかないかで温めるのか冷やすのか見極めると分かりやすいと思います。
温めるべき眼精疲労
- 目がしょぼしょぼする
- 目が重くなる
- 目がかすんだりぼやけたりする
- ピントがあわない
- 目が乾く
温め方
ホットタオルで温める
水で濡らしたタオルをレンジで温めるとホットタオルが作れます。
この方法は自宅で簡単にできます。
- タオルを濡らし適度(50%程度)に絞る
- ラップで包む(ラップで包むと乾燥を防げる)
- 600Wで60秒温める(タオルが熱々なので火傷に注意)
- 仰向けに寝てリラックスした状態でタオルが冷めるまでまぶたに当てる
海水温熱で温める
特におすすめなのが海水温熱です。
海水温熱は海水で蒸したタオルを使用し、目の筋肉に大きく関わる後頭骨の深層の筋肉に熱を届ける事が可能であり、目そのものにも熱を入れるので目のスッキリ感と視界のクリア感を非常に感じることができます。
冷やすべき眼精疲労
冷やすと良い症状
- 目が充血する
- 目のまわりが熱っぽい
- 目の炎症
冷やし方
アイスパックや氷で冷やす
- アイスパック(代わりに保冷剤や濡れたタオルを冷凍したタオルでも可)をタオルで薄めに巻く(1周程度で二重以上にすると冷えにくい)
- まぶたの上にのせる
この方法は長時間連続的に冷やせるのがメリットです。
氷水に浸けて固く絞ったタオルで冷やす
- 氷水を用意する
- 硬く絞ってまぶたの上にのせる
この方法だと何度も濡らせるので、冷えすぎるのが苦手という方におすすめです。
冷やす際の注意点
血管は冷やすと収縮し温めると拡張します。
血管を刺激して血液の循環を促進させることで、目の周囲の筋肉の老廃物を取り去りフレッシュさせます。
ただし目の状態によっては温めない方が良い場合があるので注意が必要です。
特に気を付けて頂きたいのが、目の充血です。
目の充血は、目の血管が拡張して見える状態をいいます。
このような時に目を温めると、血流が活発化してしまい状態を悪化させてしまします。
病院の受診が必要なケース
外部からの刺激
- 目にゴミが入った
- コンタクトレンズの調子が良くない
- 屋外で長時間の紫外線を浴びた
- 目を強くこすった
- プールで泳いだ
病気
- アレルギー性結膜炎
- 感染症結膜炎
- ぶどう膜炎
※充血がなかなか取れない場合は、目の病気が原因の可能性があるので眼科で受診して頂きたい
と思います。
目と肝臓の関係
東洋医学では、目の状態は肝臓と密接に関係していると考えられています。
肝臓は血液を蓄え、体内の血液量を調節しています。
肝臓の働きが衰えて血液の循環が悪くなると、必要なところに十分血液が巡らなくなり、目の状態にも影響します。
目そして全身の隅々に栄養を運ぶことができるのは、肝臓の働きのおかげなのです。
目も疲れてくると身体と同じように回復のために栄養が多く必要となるため、肝臓からたくさんの栄養を必要とします。
疲労や食べ過ぎによって肝臓が弱っていると必要な栄養を身体の隅々まで送り届ける事ができ無くなる為、目に十分な栄養がいかなくなります。
眼精疲労と言って、過度なパソコン業務やスマホの長時間使用などの目を酷使してしまった原因を考えるのが当たり前の様に思いがちですが、目に直接的に関係のない身体の疲労も肝臓の負担になり、結果的に目に影響を及ぼしている可能性もあるのです。
海水温熱サロンnavisのお客様も「眼精疲労で・・・」とおっしゃる方は、
多数おられますが大半の方が、体の疲労も訴えていた事に気付かされました。
日々の様々なストレスが重なり肝臓が疲労していたのだと考えられます。
海水温熱は全身を温めるので、目はもちろんのこと肝臓も温めていきます。
肝臓を海水で蒸したタオルで温める事で、全身(目にも)に血液(栄養)が流れます。
そして施術終わり頃に目も温めていきます。
全身の施術の中でも目の施術は施術後にはスッキリ感が出やすい所でもありますので、本当にオススメです!
目や肝臓を同時にアプローチできる海水温熱を一度試して頂きたいと思います!
目のメンテナンス
眼精疲労改善に目の周りに7つのツボがあります。
ツボを狙ったマッサージ
①さんちく→目の充血に効くツボ
②たいよう→頭痛や目の疲れに効くツボ
③しょうきゅう→目の充血に効くツボ
④ぎょよう→目の充血やまぶたのひきつりに効くツボ
⑤せいめい→眼科疾患に効くツボ
⑥どうしりょう→頭痛や眼科疾患に効くツボ
⑦しはく→目の充血や腫れ痛みに効くツボ
☆手指の腹部分でツボをゆっくり押しながら小さな円を描きます。
爪を立てないよう気持ちいいと感じる程度の強さを意識しツボごとに10~15回程度を繰り返し押すと目の周りがスッキリとします。
入浴後など血行が良くなりリラックスしているタイミングがオススメです!
目の筋肉を調整するエクササイズ
遠近トレーニング
- 片手をまっすぐに伸ばして、親指を立てます。
- 親指から見える直線上で、3メートルくらい先に目標物を決めます。
- 親指の爪と対象物を1秒ずつ交互に見ます。
こちらの動画を参考に行ってみてください。
眼精疲労の予防法
作業環境を整える
仕事する環境では、白熱灯よりも蛍光灯が良く、蛍光灯の眩しさや紫外線をカットするフィルターを付けるのもオススメです。
パソコンなどのモニター画面は、直射日光が当たらない・画面に照明が反射してないかをチェックし明るい所に設置する。
机や椅子の高さが体型に合っていないと肩こりや腰痛など目以外の部位の痛みが、目の疲れになる可能性があるので気を付けましょう。
休養とストレス対策
睡眠不足は目の疲れを招きやすいので、最も基本的な睡眠時間をしっかり確保する。
緊張するとまばたきの回数や涙の分泌が減るので、呼吸が浅くなっていないかチェックして深い呼吸を取り入れリラックスを心掛ける!
作業を長時間続ける時は、30分に一度休憩し気分転換を行う。
休日や早めに仕事が終わった日にはジムやスポーツなどで思いっきり汗を流すことで、日ごとの憂鬱を解消してくれるので週ごとにリセットするようにしましょう。
眼鏡やコンタクトレンズの度をチェック
いつも目の疲れを感じる場合は、度数が合っていない可能性も考えられるので、眼科でチェックを受けましょう。
コンタクトレンズは装用するだけでドライアイが起きますが、コンタクトを付けたまま目を酷使するとさらに悪化してしまいます。
オフィス作業の場合は「仕事中はコンタクト」「仕事以外は眼鏡」という風に使い分けるのも良いでしょう。
目の乾燥対策
冷暖房で部屋が乾燥しすぎないよう湿度は60%くらいに。
目の乾燥が気になり薬局などで購入される際は、防腐剤が入ってない人工涙液タイプのものを!
迷われた方は、眼科で処方して頂く方が安心だと思います。
目に良い栄養素を摂取
ビタミンA・亜鉛:角膜に強い
人参、小松菜、ほうれん草、春菊、うなぎ、レバー、シソ、牛、イワシなど
ビタミンB群:新陳代謝を促し、目の充血、眼精疲労、視力低下を防ぎます
豚肉、レバー、豆類、小麦、玄米、ナッツ類、サンマ、イワシ、牛乳、卵
ビタミンC/E・マグネシウム:硝子体・毛様体筋に良い
ブロッコリー、キャベツ、かぼちゃ、レモン、大豆、納豆、ゴマ、玄米、梅干し、たらこなど
ルテイン・アントシアニン:網膜に良い
ケール、キャベツ、レタス、ナス、赤ワイン、ブルーベリー、紫いもなど
ⅮHA:神経系に良い
サバ、ハマチ、マグロなどの魚類
ラクトフェリン:涙腺に良い
ナチュラルチーズなどの乳製品
まとめ
眼精疲労の原因ややめるべき習慣は理解している方が多いと思います。
それでも「見る」というのは生活と切り離せないので、どうしても避けられない眼の疲れがあります。
当たり前ですが目の長時間の連続使用を避け、睡眠をしっかりとり、身体にしっかりと休養を与えることが最も重要です。
それでも目が疲れている場合は、この記事を参考に温めたり、冷やしたり、エクササイズをしたり、メンテナンスをしてみてください。
一発で目をスッキリさせたいという方は一度、海水温熱を受けてみてください。